MMOファンタジーサバイバル『Rend』7月31日からSteamにて早期アクセス販売開始。最大60人+モンスターのPvP/PvEゲーム
アメリカのインディースタジオFrostkeep Studiosは7月11日、現在開発中のMMOファンタジー・サバイバルゲーム『Rend』について、7月31日にSteamにて早期アクセス販売を開始すると発表した。価格は29.99ドル。同スタジオは、Blizzard Entertainmentで『World of Warcraft』を手がけ、その後『League of Legends』や『WildStar』の開発にも携わった経験を持つ業界のベテランらが設立したスタジオだ(関連記事)。
『Rend』は、北欧神話の世界観から影響を受けたファンタジーアドベンチャーと、最大60人でのチーム制サバイバルを組み合わせた作品だ。プレイヤーはゲーム開始時に、Conclave・Order・Revenantの3つの勢力のうち一つに所属。その中で、アサシン・サバイバー・ハンター・ミスティックの4つから自らのタレント(役割)を選び、エコシステムに貢献していく。それぞれ独自のスキルツリーがあるため、タレントの選択はキャラクターをどのように成長させるのか、自らのプレイスタイルに合わせておこなうと良いだろう。
それぞれの勢力には、拠点となる砦の建築が求められる。拠点では、クラフトや研究、資源の貯蔵や精製などが可能。昼夜や天気、気温の変化があり、さまざまな環境を有する広大な世界を探索し、資源の収集や、動物やモンスターを狩るなどしながら、拠点を充実させるのだ。本作では、サーバー内イベントThe Reckoningが毎週実施される。普段拠点を守っている魔法シールドが弱まり、そこへモンスターが襲撃してくるイベントだ。イベントがおこなわれるごとにモンスターは強力になっていき、また敵勢力も攻撃に加わるかもしれない。イベントの実施時期はあらかじめ伝えられるため、入念な防衛計画の策定と、強固な拠点の構築が求められる。
各勢力は、Divinity Stoneと呼ばれる巨大なクリスタルを拠点の中枢に保有し、勢力に所属するプレイヤーがそれぞれの目標を達成するたびに獲得するLost Soulsが貯蓄されていく。その進行状況はDivinity Stoneと繋がったWorld Treeと呼ばれる樹に記録され、いち早くLost Soulsを規定値まで貯めた勢力が勝利だ。Divinity Stoneは破壊可能で、The Reckoningイベント中はこれを死守しなければならない。もし破壊されてしまうと、同じサーバー内のほかの勢力がゲームに勝利するか、すべての勢力のDivinity Stoneが破壊されてしまうまで待つことになる。ゲームが終了すると、参加プレイヤーは報酬を得て、また新たな戦いへと進む。なお、本作ではプライベートサーバーを立てることもでき、こちらでは設定次第で、勢力間の勝敗とは別のルールにてプレイ可能だ。
本作は現在アルファ版でのテストがおこなわれており、獲得するとその勢力に有利な効果をもたらすコントロールポイントや、前述のイベントThe Reckoning、また野生のモンスターを飼いならして乗り物にしたりできる要素の追加、そしてUIの改善などがこれまでにおこなわれている。今後は、プレイヤーのキャラクターモデルをいちから作り直したり、強力なモンスターが登場する新たな環境、タレント・スキルシステムの改善、クラフトシステムの強化などが計画されている。
Steamでの早期アクセス販売開始前には、こうしたアップデートを済ませる計画となっている。開発元Frostkeep Studiosは、早期アクセスとはいえプレイヤーに購入してもらうからには、仮にこれ以上アップデートしなくても完成したゲームであると感じてもらえる内容でなければならないとしており、本作の開発状況には自信があるようだ。もちろん早期アクセス販売開始後にも、PvPやPvEコンテンツなどの追加などは計画されている。