『No Man’s Sky』は、発売時からどう変わったのか。大型アップデートに先駆けて、新映像とともに変更点を振り返り
Xbox One版『No Man’s Sky』の販売を担当するパブリッシャー505 Gamesは、同作の新映像を公開した。映像のタイトルは「『No Man’s Sky』が発売されて変わった11のこと(11 Things That Have Changed In No Man’s Sky Since Launch)」。約2分半のコンパクトな映像だ。Xbox One向けには初登場となる『No Man’s Sky』であるが、同作を遊んだことのないユーザーも、2016年8月のリリース直後に内容が薄く誇大広告であると批判されたことを知っているかもしれない。そんな不安を抱くユーザー向けに、改めて“新生『No Man’s Sky』”の魅力を伝える映像なのだろう。
弊誌の読者にも、Steam版やPlayStation 4版『No Man’s Sky』を購入し、長きに渡りハードディスクに眠らせている人もいるかと思われる。そんな方のためにも、あらためて公開された映像とともに変更点を振り返っていこう。
1. 深化した経済
アップデートにより星系ごとの特色が設定された。星系ごとにトレンドとなる資源や最大勢力が存在しており、より個性化がなされている。
2. ポータルの追加
ポータルをアンロックすれば、どれだけ星系が離れていても、一瞬でポータル同士でのクイックトラベルが可能。
3. 惑星生成メカニズムの変更
惑星の生成メカニズムが見直され、より個性的なバイオームが確認できる。美しい惑星が増えたとの報告も(関連記事)。
4. 地上の乗り物
スペースシップのほかに、地上にて運転できる3種類の乗り物が登場。広大な惑星をドライブ感覚で快適に移動できる。
5. 新たなゲームモード
ノーマルモードのほかに、サバイバルやパーマデス(死ぬとキャラクター消滅)、クリエイティブモードが登場。過酷な環境を生き抜く、シビアなプレイが楽しめる。
6. 基地建設の拡張
素材を集めて基地を建設。小ぶりな家から大型の基地まで建設可能で、インテリアなどを配置できるほかに、中では植物を育てることで資源などを獲得できる。クルーをスカウトして配置するといったことも。
7. ストーリーの拡張とミッションシステム導入
30時間のメインストーリーを追加し、宇宙の起源と核心へと迫ることができるようになった。またミッション(自動生成)システムが導入され、受託することでさまざまなアクティビティが楽しめる。
8. テラフォーミングの導入
地形を変化させるテラフォーミングを導入。フィールドを好きな形に変えたり、オブジェを作ることもできる。
9. 墜落船の追加
惑星の各所に墜落船を追加。これまでにも、廃棄されたスペースシップを乗り換えることもできたが、墜落した巨大な戦艦がフィールドに点在しており、お宝をせしめることが可能。
10. 宇宙での戦闘の深化
スペースシップでの戦闘を見直し。新たな武器やシステムを導入し、敵がより賢くなり、バウンティシステムも深化。
11. 巨大船の登場
巨大戦艦が宇宙に登場。コストはかかるが、購入することも可能。購入した船を基地のようにカスタマイズできる。
ざっと振り返ったが、これらが主要な変更点となる。惑星を渡り、資源の採取の売買でお金を稼ぎながら宇宙船を強化し、宇宙の中心を目指すというサイクルはそのまま。しかしながら、旅の途中で気に入った惑星を母星とし、本拠地を作りポータルで時折帰るといったことができるようになる。惑星でドライブを楽しんだり、テラフォーミングで好きな形に変えてしまうのもいいだろう。経済システムも深化しているので、星系の勢力や経済を掌握するのもひとつの遊び方だ。サバイバルモードで、シビアな環境下で生きることを目標にするのもいいかもしれない。さまざまな要素により、さらなる遊びの幅が拡げられたといえる。しかし、あくまでゲームの土台は変化していないので、惑星をわたっていきながら、宇宙船を強化するプロセスが合わなければ楽しめない作品であるのも確か。
今月7月24日のXbox One版に合わせてマルチプレイを本格的に導入することも明かされている(関連記事)。見知らぬ人/友人と協力して冒険したり、他プレイヤー攻撃し資源を略奪するといったこともできるようになるとのこと。誇大広告と強く批判を受けた『No Man’s Sky』は、土台の部分はそのままに、各要素を無料の大型アップデートで新たなシステムを導入しつつ、各システムを深化してきた。かつて『No Man’s Sky』に期待を寄せのちに落胆したプレイヤーも、一度次回のアップデート後はどう変化したのかを確かめてみてもよさそうだ。