水没した世界で生きるサバイバルゲーム『Just Us』開発中。地球温暖化が進行したifの現代を描く
発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第555回目は『Just Us』を紹介する。
『Just Us』は、地球温暖化をテーマにしたサバイバル作品である。プレイヤーは文明が崩壊する中、とある島に行き着き、食料や水分、資源などを求めてサバイバル生活に身を置くことになる。本作はオンラインマルチプレイに対応しており、主人公たちカップルをそれぞれ操作するといった遊び方が存在することが予想される。
※上は2017年8月に公開されたトレイラーである。
本作の特徴は、地球温暖化によって変化した水位や天候、気候にある。急な雷雨だけでなく夏のような暑さから真冬の寒さへの移ろいも早く、プレイヤーにとっては非常に厳しい環境でのサバイバルが強いられそうだ。現在、システムや機能として、「クラフト」、「動物育成」、「乗り物」、「魚釣り」、「農業」など多くがアナウンスされており、これまでクラフト系のタイトルを遊んできたプレイヤーにとっては馴染みのある要素が揃っているのではないだろうか。
くわえて、以前に開発チームに取材をした際には、弓矢などの武器のほか、家やボートなど多くがクラフトできるということが判明していた(取材記事)。しかし、ラジオや照明などの電化製品はクラフトができないため、島を探索して入手する必要があるという。また、ラジオの使い道や他にどのような電化製品が存在するのかは、まだ分かっていない。「料理」システムも存在するため、食材や飲み水の確保などの役割分担が重要になりそうだ。
本作のシステムの中で目を引くのは「ペット育成」システムである。ソロプレイヤーにとってはペットは頼れる相棒になるようだが、世話をしないと死んでしまうこともあるようだ。そのほかには、乗り物が映ったスクリーンショットも公開されており、広大な島を効率よく回って資源を回収するのに活躍すると思われる。乗り物の入手方法などは定かではないが、サバイバルゲームにおいては、過酷な環境下で燃料の確保は一つの課題になりがち。乗り物をどのように使うのかも考慮する必要があるのかもしれない。
開発チーム Dry Eel Development は『Just Us』における「地球温暖化」というテーマについて「本作で描く世界的な水位の上昇による文明崩壊は現実において発生していないものの、今後はどうなるか分からない」と語っている。近い未来に世界が直面するかもしれない地球温暖化による危機的な事態を想定して、『Just Us』はシミュレーター作品という面でも、開発が続けられている。
上述した通り、本作はオンラインマルチプレイに対応しているほか、シングルプレイでも遊べるようだ。例えば『The Forest』や『ARK Survival Evolved』などのクラフト要素のあるサバイバル作品が好きなプレイヤーにとっては協力して食料や水を確保し、自由な発想による建築が楽しめるかもしれない。現在のところ、コンソール版のリリースや日本語対応の予定はないとのこと(ただし、有志によるローカライズは募る予定だとも)。
発売時期に関しては現在、Steamストアでは「When it’s ready(準備が出来次第)」とされているが、以前開発元を取材した際には「2018年中」とコメントしており、年内の早期アクセス販売開始が濃厚だろう。さらなる情報公開や早期アクセス開始の具体的な時期の告知については、続報に期待したい。