孤独感に苛まれ怪物化した少女が水没都市を冒険する『Sea of Solitude』最新映像公開。絶望や孤立と向き合うアドベンチャーゲーム

Electronic Artsは6月10日、「E3 2018」に合わせて開催されたプレスカンファレンス「EA Play」にて『Sea of Solitude』の最新映像を公開した。『Sea of Solitude』の世界では、人々は孤独を感じると怪物になってしまう。主人公となる少女も、そんな怪物のひとりだ。

Electronic Arts(以下、EA)は6月10日、「E3 2018」に合わせて開催されたプレスカンファレンス「EA Play」にて『Sea of Solitude』の最新映像を公開した。本作は孤独感に包まれ怪物へと姿を変えてしまった少女ケイが、人間の姿に戻るため水没した世界を旅する三人称視点のアドベンチャーゲーム。2016年に弊誌Indie Pickでも取り上げた、ベルリンのゲームスタジオJo-Mei Games開発作品だ(関連記事)。『Fe』『A Way Out』などを送り出したEAのインディーゲーム支援プログラムEA Originalsを通じて2019年初頭に発売される予定である。

本作は孤独や孤立といった、誰しもが味わったことのあるであろう感情・経験をテーマにした作品である。この世界では、人々は孤独を感じると怪物になってしまう。そして孤独さに苦しんでいるのは、ケイだけではない。似たような境遇により黒い怪物と化した人々がたくさんいる。では彼らは何故孤独に陥ってしまったのか。同じくケイ自身の過去には何があったのか。ボートに乗り水没都市を探索しながら答えへと近づいていく。ときには怪物たちと協力し、ときには敵対しながら。ただし、最大の敵は巨大な怪物たちではなく、もっと危険に満ちた別の何かだという。

やさしく幻想的な色彩に包まれながらも、不穏な空気を漂わせる『Sea of Solitude』。クリエイティブ・ディレクターのCornelia Geppert氏によると、明るさと暗さが共存する本作のビジュアルや世界観は、スタジオジブリの映画作品や『サイレントヒル』『ワンダと巨像』『ゼルダの伝説 風のタクト』といった国産ゲームから影響を受けたとのことだ。

『Sea of Solitude』は2019年初頭発売予定。対応プラットフォームはPC(Origin)およびPlayStation 4/Xbox Oneとなっている。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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