匠に家をリフォームするシミュレーター『House Flipper』日本語対応でSteamにて発売。家を掃除し修理し改築し破壊する

インディースタジオEmpyreanは本日5月18日、『House Flipper』をSteamにて発売した。『House Flipper』は家をリノベーションするシミュレーターゲームだ。プレイヤーは汚れたボロボロな家を購入し、匠に掃除し改修し綺麗な家に仕上げて、売却するのだ。

インディースタジオEmpyreanとパブリッシャーPlayWayは本日5月18日、『House Flipper』をSteamにて発売した。価格は2050円で、5月25日までは10%オフの1845円で購入できる。本作は、日本語字幕に対応している。『House Flipper』は、家をリノベーションするシミュレーターゲームだ。プレイヤーは個人で会社を経営する改装・改修業者。荒れ果てた住宅を購入し、改装・改修することで住みやすい家へと変貌させ、売却することで利益を得ていく。

『House Flipper』では、プレイヤーは前述した作業のほかに、メールで仕事を受注することで小銭を稼ぐこともできる。とにかく手段は問わず、掃除や修理や改築をおこなうのが本作の趣旨だ。さまざまなトラブルとあらゆる道具が用意されている。ハンマーやドライバーあるいはドリルやスパナなど多彩なツールを準備しておくことで、案件に柔軟に対応していこう。

Steamではシミュレーターゲームと呼ばれるジャンルが存在しており、掃除や修理それぞれの専門のタイトルとして発売されているが、本作は掃除も修理も改築も部屋アレンジもすべて楽しめるという欲張り作品。一方で、そのどの要素も作り込みが甘く、中途半端になっているというのが実態だ。作業をするにしても、凝ったモーションなどはなく、アクションとアクションによるエフェクトが一致していないといったケースはしばしばある。ほかのシミュレーターと比べて、適当かつ乱雑にクリックするだけで作業が完了しやすい。要するに、没入感が薄いわけだ。

また初期状態ではプレイヤーは作業が遅く、汚れが見つけづらい。アップグレードすることで、作業が効率化する仕組みであるが、こうした不便な状態は、判定の甘さや多岐にわたる不親切さ、バグと結びつきストレスになりやすい。イライラがたまりやすく、単調になる仕組みは作業感につながっていく。野心的なコンセプトが光る作品であり、ついつい遊んでしまう魅力もあるが、トレイラーに及ぶクオリティに仕上がっていないことは留意すべきだろう。

本作は早期アクセスではなくフルタイトルであるが、開発チームはすでにバグ修正やアップデートに着手している。ゲームの根幹部分には目を見張るべきポイントが多いだけに、今後の改善に期待したいところだ。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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