西部劇MMO『Wild West Online』正式リリース。2つの派閥に分かれて領土を奪い合うPvP主体のフロンティア生活
WWO Partnersは5月11日、西部劇MMO『Wild West Online』をSteamにて正式リリースした。対応プラットフォームはWindowsで、通常版の販売価格は3090円となっている(日本語非対応)。なお公式サイトではゲーム内通貨や保管庫スロットがセットになったパイオニア・エディションとコレクター・エディションがそれぞれ49.99/89.99ユーロで販売されている。
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本作は2017年11月にオープンアルファテストが開始された西部劇テーマのMMOアクションゲームである。舞台となるのは1800年代後半から1900年代初頭のアメリカ西部。プレイヤーはキャラクター作成時に2つのファクション(派閥)「McFarlane Family」「Steele Industries」から所属先を選択し、荒野が広がるWilwood Countyの領土を奪い合う。
定期的に発生する公開イベントでは、拠点制圧戦(チーム対抗PvP)、物資争奪戦(フリー・フォー・オール)、銀行強盗、レリック回収といったアクティビティが発生する。最も発生頻度が高い拠点制圧戦は、町中に出現する物資を町外れの自陣キャンプ地まで運んでポイントを稼ぐというもの。熾烈な奪い合いが期待される目玉コンテンツだ。ただしリリース初日の時点ではファクションの人口に偏りがあるのか、一方的な展開になりがち。A地点からB地点まで荷物をのんびり運ぶ運搬ゲームになっている。一方、ファクション関係無く敵対するフリー・フォー・オール型のイベントでは純粋な撃ち合いを楽しめる。
公開イベント以外では、保安官と賞金首に分かれてロールプレイを楽しむことも可能。また本作はあくまでもPvP主体のゲームではあるが、NPCのお使いクエスト、金鉱・宝探し、シンプルな農場運営といった非戦闘型のアクティビティも用意されている。正式リリースという形式をとっているものの、実質的には早期アクセスに近いタイトルであり(Steamコミュニティ)、今後はコミュニティからのフィードバックを踏まえてコンテンツが変わっていくことが予想される。
プレイヤーはさまざまなアクティビティをこなすことでレベルが上がっていき、ファクション固有パークやスキルツリーをアンロックできるようになる。スキルツリーでは、ギャンブル勝率アップ、財宝・採鉱ポイントの探知範囲拡大、愛馬のスタミナ回復速度向上など、好みに合わせてキャラクター性能を強化できる。キャラクターだけでなく各種武器も強化可能だ。
そして本作には少額課金が導入されており、有償ゲーム内通貨を消費することで保管庫スロット、経験値ブースト、スキンアイテムのルートボックス、ファストトラベル地点のアンロック券、土地の所有権などを購入できる。スキンをランダムではなく直購入する日替わり品も販売されている。
なおローンチ初日のSteamユーザレビューは「ほぼ不評」。初日に低評価が集中すること自体は珍しい話ではないが、本作では事前購入しアルファ段階からゲームを追ってきた人々からも低評価が集まっている。購入を検討している方には、本作がPvP主体のマルチプレイゲームであること、そして現時点ではパフォーマンスとコンテンツの幅に不安を抱えていることを念頭に置いて判断を下してほしい。