スローじゃない、スローライフRPG『The Good Life』ついにKickstarterに成功しPC/PS4版の開発が決定。次なる目標はNintendo Switch版

『レッドシーズプロファイル』や『D4: Dark Dreams Don’t Die』などのクリエイターとして知られるSWERY(末弘秀孝)氏率いるWhite Owlsは5月3日、借金返済生活アクション・アドベンチャーゲーム『The Good Life』の開発資金を募るKickstarterキャンペーンが、初期目標金額の6800万円に到達したことを報告した。これにより、本作は正式に開発がスタートする。

『レッドシーズプロファイル』や『D4: Dark Dreams Don’t Die』などのクリエイターとして知られるSWERY(末弘秀孝)氏率いるWhite Owlsは5月3日、借金返済生活アクション・アドベンチャーゲーム『The Good Life』の開発資金を募るKickstarterキャンペーンが、初期目標金額の6800万円に到達したことを報告した。これにより、本作は正式に開発がスタートする。

『The Good Life』は、ニューヨーク出身のジャーナリストであり、大きな借金を抱える主人公のナオミが、イギリスの“くっそド田舎”にある「世界一幸福な町」レイニーウッズを訪れ、この場所で田舎暮らしを満喫しながら、お金を稼いで借金の返済を目指す。町では羊の毛刈りやミルク配達などさまざまなアルバイトをできるほか、ナオミの本業であるジャーナリストとしてお金を稼ぐこともできる。レイニーウッズの町に隠された秘密を写真に収め、ナオミが借金している新聞社モーニングベルに写真を売り込むのだ。また、「Flamingo(フラミンゴ)」という写真SNSがあり、ここに写真をアップして「いいね」をもらうと広告費を受け取ることができる。カメラは本作の基本システムの一つで、何を撮るかはプレイヤーの自由。トレンドを見極め、“フラミンゴ映え”を目指してシャッターを切るのだ。

レイニーウッズの住人は月に一度、どういうわけか犬あるいは猫に変身する。この町に暮らすナオミも同様で、月の輝く夜に変身してしまう。犬になると嗅覚が敏感になったり、猫では高い場所へ登れたりと独特のスキルを発揮でき、引き続きカメラは使用できるため、人間の姿のままでは撮れない写真を狙うことが可能だ。またレイニーウッズの住人の行動や人間関係は、プレイヤーがどう行動したかによって変化をし、さらには物語の結末にも影響を与えることになるという。本作には、ほかのプレイヤーの町を訪れるマルチプレイ要素もあるそうで、同じレイニーウッズながら異なる町の様子を楽しめるかもしれない。

『The Good Life』のKickstareterキャンペーンは、前回失敗したFigでのクラウドファンディングでの反省点を踏まえ、目標額も抑えたものの依然高額で、その道のりは順風満帆とは言えなかった。50%を超えた時点で停滞する時期もあったが、SWERY氏はredditのAMAにて質問を募ったり、プロトタイプ版を配信するなど、ゲームの魅力を伝えるために精力的なプロモーションを続けていた。氏の熱い想いが届いたのか、4月の末よりまた大きく数字は動き出し、ユーザーの支援によって目標額へとたどり着いた形だ。

『The Good Life』のKickstarterキャンペーンは残り48時間を切ったところで、新たにストレッチゴールが一つ設定されている。本作はPC/PS4版の開発が決定しているが、加えてNintendo Switch上での動作テストをおこなっていることが以前明かされていた。もし出資金額が8800万円に達した場合、Nintendo Switch版の開発を正式にスタートさせるとのことだ。キャンペーン終了間際にようやく初期目標金額を達成したばかりで、さらに2000万円を上積みすることは簡単ではなさそうだが、Nintendo Switch版はもっとも要望が多かったためストレッチゴールに設定したという。また仮に8800万円に到達できなかったとしても、追加分の資金はコンテンツの追加に当てるとのこと。『The Good Life』は2019年11月に発売予定だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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