マシンの熱量もすごい『ゴッド・オブ・ウォー』。プログラミング知識なしでも遊べる『Nintendo Labo』。食糧不足で住民見殺し『Frostpunk』。今週のゲーミング
Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。129回目です。大型連休期間に突入しましたね。各プラットフォームのストアではセールもしくはキャンペーンが実施中なので、この期間はゲームを遊ぶだけでなく、買う楽しみもありそうです。
デカくはないが物量勝負のザコもまた見所
今週はニンテンドースイッチ向けに発売された『Jotun: Valhalla Edition』。北欧神話モチーフのアクションゲームで、プレイヤーは死してなお戦うヴァイキングの女戦士となり、神にその力を証明するため、封印された巨人族Jotun(ヨトゥン)を5体倒すことを目指します。ゲームは、封印を解くために必要なルーンを求めて探索をおこない、その過程で主人公を強化してヨトゥンに戦いを挑むという流れです。
最初のヨトゥンまでは1本道ですが、その後はハブ的な場所から自由に行き先を選べ、いつでも帰って来れます。ですので、主人公の強化だけ先行して進めることも可能。探索では攻撃・サポートさまざまな魔法も獲得できます。ヨトゥンはいずれも超巨大で、主人公が豆粒のよう。メインの戦斧での攻撃を中心に、立ち回りと魔法の効果的な使用が攻略のカギとなります。個性的な手描きグラフィックでの迫力あるバトルは一見の価値アリ。
by Taijiro Yamanaka
飯くらい我慢しろ
なかなかゲームを遊ぶ時間がとれない毎日ですが、時間を作って『Frostpunk』をプレイ中。最初のシナリオを遊んでいるんですが、なかなか要領がつかめずやり直しを繰り返しております。このゲーム、とにかく序盤は食料が足りなくなることもあり、食料ハンターを稼働させるんですが、彼らのパフォーマンスが非常に悪い。調理する人は1日に何十個も料理を作るのに、獲物をとってくる人が1日十個程度にしか食料を運んでこないので、空腹者と病人が増える一方で。
あまりにも同じ展開になり詰まるので、攻略などを見たくなってしまうんですが、先が見えないのが本作の楽しさでもあるのかなと思い断っています。なんとか友人のアドバイスをもらったり、試行錯誤をしながら峠を超えました。食糧不足はある程度放っておくのも手段のようです。SNS上にはもうクリアしたという声も散見されていて、プレイヤーの熱量がうかがえます。時に緊迫感に滅入り「つらい…つらい…」と思いながら遊ぶのをやめるのですが、気がつくといつの間にかプレイを再開しています。そのうち、夜に始めたら朝になってるやつですね。ゴールデンウィーク前にリリースしてもらえて、よかった……。
by Minoru Umise
最強ゾンビ現る
今週は『John, The Zombie』をプレイしていました。タイトル画面でゾンビがスリラーを踊っていることから察せられる通り、バカゲーと呼ばれる類のゲームです。主人公は若き科学者ジョン。彼は愛猫を失った悲しみから生物を蘇生させる研究に没頭し、ついに猫を蘇らせることに成功します。しかしジョンはその実験の最中にゾンビへと変貌してしまいました。
ゾンビとなったからには生存者を襲わねばなりません。生存者たちはさまざまなスキルを持っており、なんとジョンは彼らの脳みそを食べることでそのスキルを得ることができるのです。パトカーに乗り、馬で駆け、自転車すらも乗りこなすジョン。壊れた梯子の修理だってお手の物。こんなゾンビが現れたら、生存者側に勝ち目なんて欠片もないでしょうね…。ちなみにストーリーや目的もきちんと設定されています。協力者の助けを借りて、ジョンを人間に戻すためにさまざまなミッションを進めていきましょう。果たして彼は人間に戻れるのか?それは皆様の手でお確かめください。
by Kouzou Suzuki
マシンが雄叫びをあげるほどの熱量
今週は新生『ゴッド・オブ・ウォー』をプレイ。ひとまずスタッフロールが流れるところまで進めました。猛烈に惹き込まれることはなかったものの、とにかく減点するところがありません。国内外での絶賛の嵐にも納得です。PS4本体も興奮したのか、冷却ファンが終始爆音を流し続けております。この熱量、自らの限界に挑んでいる証拠ですね。PS4が暴走する前にクリアできてよかったです。
個人的に気に入ったのは、息子アトレウスを旅に帯同させることでサイドクエストを正当化できているところ。クレイトス一人なら、目標の達成とは直接関係のない住民の頼み事なんて絶対に聞かないでしょう。半分は報酬、半分は息子の成長のために寄り道しているという感じがして、親子二人旅ならではの人間味が出ていて良いなと。あと、クリアしてから各メディアのレビューを読むと、ネタバレを避けようと苦心した痕跡がくっきり見えてくるので面白かったりします。
by Ryuki Ishii
プログラミング未経験でもゲームがつくれてしまう
今週はすっと『Nintendo Labo』だった。ジョークや無駄話を交えたチュートリアルが斬新だ。任天堂のヒット商品でもあるウルトラハンドを自作したりするくだりもあって楽しいばかりでなく、難しい技術的な話もかみ砕いて説明されているところに感心してしまう。
筆者には中学生の子供がいるのだが、月曜日にはToy-Conガレージを使って野球ゲームを完成させてしまった。Joy-Conのボタンで速球かスローボールかを選択し、Joy-Conを振って投げるというちょっとした体感ゲームだ。打つ方はタイミングを合わせてJoy-Conを振る。うまくタイミングが合ってヒットになれば、Switch本体の画面が光り歓声まであがる。私はというと、壁から飛び出す「ならず者」と「子供」を瞬時に見分け、銃に見立てたJoy-Conで撃つゲームを考えてみた。ゴールデンウィークを利用して、段ボール工作に励むことになりそうだ。
by Masahiro Yonehara