PS4『Detroit: Become Human』体験版が配信開始。少女を人質に取るアンドロイド、プレイヤーの選択により物語は分岐する

ソニー・インタラクティブエンタテインメントは4月26日、『Detroit: Become Human』の体験版をPlayStation 4向けに配信開始した。本作は、『HEAVY RAIN -心の軋むとき-』や『BEYOND: Two Souls』などの開発元として知られるQuantic Dreamが手がける新作オープンシナリオ・アドベンチャーゲームだ。体験版では、序章である「人質」をプレイできる。

ソニー・インタラクティブエンタテインメントは4月26日、『Detroit: Become Human』の国内体験版をPlayStation 4向けに配信開始した。本作は、『HEAVY RAIN -心の軋むとき-』や『BEYOND: Two Souls』などの開発元として知られるQuantic Dreamが手がける新作オープンシナリオ・アドベンチャーゲームだ。体験版では、序章である「人質」をプレイできる。

本作の舞台は2038年のアメリカ・デトロイト。人工知能やロボット工学の発展により、アンドロイドが人間に代わってさまざまな労働や仕事を担っている時代で、アンドロイド製造企業サイバーライフの本社があるデトロイトはアンドロイド産業の中心地である。アンドロイドの登場により人類は豊かさを手にする一方、貧富の差は拡大。職を奪われた人々のあいだではアンドロイドに対する悪感情が高まっており、社会にはこれまでになかった軋轢や緊張が生まれ始めていた。そんな中、本来持ち得ないはずの自意識と意志に目覚め、感情を持つようになったアンドロイドの変異体が確認される。

今回配信された体験版では、最新プロトタイプのアンドロイド捜査官「コナー」として、ダウンタウンにあるビルの最上階で発生した人質事件の解決に当たる。現場ではアンドロイドが自身の所有者の娘を人質に取っており、すでに警察が包囲している。しかし、犯人のアンドロイドは所有者と警官を殺したうえ、少女を道連れに今にもビルから飛び降りようとしている。コナーは、犯人を説得して少女を救出するために現場に送り込まれた交渉人だ。

ゲームは、現場のフロアに到着したところから始まり、犯人と少女がいるバルコニーに向かう。このフロアは少女が家族と暮らす住居で、置いてあるものや何か異変のある場所などを調べることができる。それによって、たとえば犯人のアンドロイドの名前は何なのかや、少女とはどういう関係なのかなどを知ることができる。また殺された人の傷口を調べると、どのような位置関係で撃たれたのか、時間を巻き戻すように確認することも可能だ。こうして集めた情報は、犯人との交渉時の会話の選択肢に反映され、その選択肢を含めそれまでに取った行動によって異なる展開を迎えることになる。

*E3 2016にて公開されたトレイラー。体験版ではこの場面をプレイする。

チャプター終了後にはフローチャートが表示され、プレイヤーがゲーム内で取った行動の一つひとつが、物語の分岐にどのように影響していたのかをつぶさに確認できる。分岐するポイントは多く、プレイヤーそれぞれの選択が細かくゲームに反映される仕組みであることが分かる。また、このフローチャートをもとに異なるアプローチで再プレイして、それまで見たことのなかったシーンや結末を求めるのも本作の楽しみ方の一つとなるだろう。『Detroit: Become Human』は、5月25日に発売予定だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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