紅葉に染まる森を「おばあちゃん」と歩くアドベンチャーゲーム『Lieve Oma』無料配信中。孫娘を慰める祖母の優しさに触れる

ゲームデザイナーFlorian Veltman氏が、2年前に個人で発売したアドベンチャーゲーム『Lieve Oma』を無料化してitch.ioにて配信している本作は、Veltman氏が自身の祖母への愛情を表現するために、慰め(consolation)をテーマに制作した短編作品である。

パズルゲーム『Monument Valley』シリーズで知られるustwo gamesのゲームデザイナーFlorian Veltman氏が、2年前に個人で発売したアドベンチャーゲーム『Lieve Oma』を無料化してitch.ioにて配信している。対応プラットフォームはWindows/Mac/Linux。無料で入手できるが、任意の金額を寄付することも可能だ。以前弊誌でも紹介した本作は、Veltman氏が自身の祖母への愛情を表現するために、慰め(consolation)をテーマに制作した短編作品である。

『Lieve Oma』に登場するのは、おばあちゃんと、その孫娘の2人。おばあちゃんは孫を車に乗せて、紅葉に染まった森にキノコ狩りにやってきた。女の子はあまり乗り気ではなかったようだが、おばあちゃんは、もうかがんでキノコを採ることは辛い身体だからと言い、やや強引に孫を連れ出してきたのだ。しかし、それはただの口実。最近引っ越しをして新しい環境で過ごすようになった孫が、どうもふさぎ込みがちになっていることを気にかけ、気持ちの良い空気の中で気分転換させてあげようと森へと誘ったのだった。

ゲームではおばあちゃんの後をついていきながら、キノコを見つけては採取して森を進んでいく。明るく孫に語りかけるおばあちゃんに対して、女の子は最初は言葉少なだったが、次第に心の内を口にする。本作は30分ほどのボリュームの短いゲームで、美しい森を背景に、祖母と孫という関係ならではの温かいひとときを描いている。開発者のVeltman氏は、ほかの多くの人も誰かに慰めを与える時があるだろうと感じて、氏の祖母の誕生日であり、本作の発売日であった4月5日に本作を無料化しようと決めたそうだ。日本語には対応していないが、手に取ってみてはいかがだろうか。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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