名作アドベンチャーゲーム『Myst』25周年記念パッケージ発表。シリーズ全作をWindows 10対応で収録、「Mystの本」の複製も
名作アドベンチャーゲーム『Myst』の開発元Cyan Worldsは4月10日、同作の発売25周年を記念した『Myst 25th Anniversary Collection』の制作資金を募るKickstarterキャンペーンを開始した。このキャンペーンでしか入手できないパッケージが複数用意されており、早々に初期目標金額を突破する人気となっている。
『Myst 25th Anniversary Collection』は、1993年発売の『Myst』をはじめとするシリーズの全作品を1パッケージ化した作品だ。すべての権利者の了解を取り付けることには苦労したそうだが、すべての準備が整い、今回のキャンペーンが実現した。収録タイトルは以下に挙げる7タイトルである。
・Myst: Masterpiece Edition
・Riven: The Sequel to Myst
・Myst III: Exile
・Myst IV: Revelation
・Myst V: End of Ages
・Myst URU: Complete Chronicles
・realMyst: Masterpiece Edition
これらのほとんどはSteamなどで既に販売中だが、一部のタイトルはWindows 8までにしか対応していない。そこでGOG.comの協力のもと、すべてWindows 10で動作するようアップデートが施されることが特徴である。将来的には、GOG.comで販売中の対象タイトルにもアップデートがおこなわれ、そのほかのストア向けにも配信される予定だが、当面はこのKickstarter限定となる。なお、『Myst』シリーズはMac向けにも積極的に販売されてきたが、いくつかのタイトルに関しては最新OSに対応させるには一から作りなおす必要があるため、今回のパッケージにはMac版は含まれない。Mac版のアップデートは、今後の課題として取り組んでいくとのことだ。
今回のKickstarterキャンペーンにはいくつかのプランがあり、49ドル(約5252円)の出資では、上に挙げた7タイトルのダウンロード版を入手できる。そして、99ドル(約1万610円)以上の出資プランでは、DVDメディアに収録したゲームが、ゲーム内に登場した「Mystの本」を原寸大で再現したパッケージに封入される。より高額なプランでは、そのMystの本に液晶ディスプレイとスピーカーが埋め込まれ、絵が動き出すというゲーム内での仕様を再現するという(ゲームの映像が表示される)。
また、Mystの本を執筆したアトラスの父ゲーンのペンやインク壷が付属する250ドル(約2万6794円)のプランもある。いずれのプランも、数百人単位の出資が集まる人気となっているようだ。さらに、『Riven: The Sequel to Myst』開発時のデザインスケッチが付属する最高額のプランもあるが、こちらは複製などではなく現物を提供するため数量限定となっており、本稿執筆時点で既に売り切れてしまっている。
この『Myst 25th Anniversary Collection』のKickstarterキャンペーンは、ゲーム自体は既にあるものをアップデートする形であるため、事実上Mystの本などのアイテムを制作するためのクラウドファンディングとなっている。冒頭で述べたように、すでに初期目標金額を突破している。出荷時期は、ダウンロード版のゲームは2018年8月、そのほかのプランは2018年11月の予定だ。キャンペーンページには「発送地域限定」とあるが、日本への発送には対応している。Mystファンの方はチェックしてみてはいかがだろうか。