建築物解体シミュレーション『Cefore』早期アクセス配信開始。自由な発想で「解体」という名のパズルを解き明かす
カナダに拠点を構えるインディースタジオPixelz Gamesは4月6日、『Cefore』の早期アクセス販売をSteamにて開始した。価格は1010円で、4月14日まで10パーセントオフの909円で購入可能だ。日本語は非対応。
『Cefore』は建物解体シミュレーションゲームだ。プレイヤーは銀河間請負業者「BARO」となり、さまざまなツールを駆使して建築物を解体しつつ、各惑星のデータ収集に励むこととなる。収集対象となるのは貴重な情報が収められた「データ」と呼ばれる青い箱。積み上げられたキューブや浮遊岩の上など高所に置かれたこれらの箱を、爆弾を含むさまざまなツールを使って地上へと落とす。そして任意の場所にビーコンを設置してすべてのデータを回収すればレベルクリアとなる。ただしデータはビーコンを中心とした青いサークルで示される範囲の外にある場合は回収できないため注意が必要だ。つまり、建物を爆破などで解体しつつも、建物の上に設置された箱をあまり遠くまで飛ばさないように配慮する必要があるわけだ。
序盤はチュートリアルも兼ねた内容となっていて、利用可能なツールも小型爆弾のみ。ここで基本的な操作方法とツールの使い方を学ぶこととなる。たとえば縦一列に積み上げられたキューブの上にデータが置かれているならば、キューブの塔の根本に爆弾を設置すれば爆発の衝撃で塔が倒壊して容易にデータを地上へと落とすことができるだろう。あるいはデータ自体に爆弾を仕掛けて地上へと吹き飛ばしても良い。どのように目的を達成するかはプレイヤーの自由だ。なお、本作は時間制限がなく、また操作をミスしたと思ったらUNDOコマンドで一手ずつ戻すことも出来るため、気楽に試行錯誤を繰り返しながらレベルクリアを目指そう。
レベルをクリアしていくとさまざまな仕掛けが登場するようになる。プレイヤーが上を通過すれば一定時間後に爆発する地雷や、ビーコンの有効範囲内に存在すると通信を妨害しデータ回収が不能となる赤い箱こと破損データなど、厄介な障害が立ちはだかる。またデータの配置も複雑さを増し、クリアは一筋縄ではいかなくなる。その一方で、接続したデータやキューブを宙に浮かせることができる熱気球や、爆発範囲と威力がアップした中型爆弾といった新たなツールも徐々にアンロックされていく。一見困難に思える状況でも、ツールの組み合わせとプレイヤーの発想次第で解決へと導くことができるだろう。
レベルをクリアするとMDと呼ばれるポイントを獲得できる。これを消費して主人公であるBAROの見た目をカスタマイズすることも可能だ。変更できるのは帽子、発破スイッチ、ジェットパックの3種類だ。性能の違いはないので、自分の好みに合わせてカスタマイズしよう。また、本作にはサンドボックスモードも用意されている。キューブやリフトといったオブジェクトを配置してオリジナルのステージを作り上げたり、それをプレイしている様子を録画しアニメーションGIFファイルとして保存することができる。動画はTwitterやRedditにシェアすることも可能なようだ。現状はアルファ版ということで作成したステージを保存することはできず、Steamワークショップに公開する機能もない。今後の開発に期待しよう。
徐々にアンロックされていくツールを駆使し解体という名のパズルを解いていく『Cefore』は、問題に対する解法がひとつではない自由度の高さこそが最大の魅力だろう。早期アクセスということで実装されている惑星はひとつ、プレイ可能なレベル18までとなっている。だが今後の開発で惑星はもちろん、新たな仕掛けやツールも追加予定とのことなので、更にプレイヤーの頭を悩ませてくれることだろう。柔軟な発想こそがクリアの鍵となる本作、興味のある方はチェックしてみてはいかがだろうか。