恐竜サバイバル『ARK: Survival Evolved』ニンテンドースイッチ版発表。実機映像も公開、他機種版と同程度の画質を目指しリリースへ
今月3月20日より開催されているGame Developers ConferenceのEpic Gamesのキーノートにて、Studio Wildcardはニンテンドースイッチ版『ARK: Survival Evolved』を発表した。発売は2018年秋を予定しているという。Studio WildcardのJeremy Stieglitz氏は今回の発表に合わせてニンテンドースイッチ上にて同作を動かす実機映像を披露している。
映像を見てみるとわかるように、携帯モードでありながら非常に高繊細なグラフィックが印象的だ。Stieglitz氏は「ニンテンドースイッチ版はほかの機種での表現と同程度のビジュアルを表現することに成功している、それでいて携帯機として遊ぶというユニークな体験もできる」と移植の品質に自信を見せる。コンテンツも他機種版と同じものを収録するほか、マルチプレイも搭載しており友人と一緒に恐竜の島で遊ぶことも可能とのこと。
映像では、フレームレートはややおぼつかないシーンもある。『ARK: Survival Evolved』はフレームレートやラグに問題が生まれやすい作品であるだけに、製品版発売までの最適化が期待されるだろう。『ARK: Survival Evolved』はUnreal Engine 4で開発されており、Epic Gamesのキーノートにて登場したのは、そのような背景がある。
Studio Wildcardとともに移植を手がけるのは、オリジナル版『ARK』にも携わったオランダのスタジオAbstraction Games。同スタジオのCEOであるRalph Egas氏は、移植の作業についてGameindustryについて報告している。氏は、ニンテンドースイッチはいくつかダウングレードせざるを得ない部分があるものの、Xbox One やPS4に比べて人々が思うほどニンテンドースイッチの性能は悪くないと語り、むしろデータサイズの方が懸念点であると明かしている。32GBカートリッジはとても高価になるので16GBに収める必要があるとのこと。ニンテンドースイッチ版はすでに仕立て(tailoring)の段階にあるといい、開発は順調であるとも報告している。
『ARK: Survival Evolved』は、PC/PS4/Xbox Oneで発売中のオープンワールドサバイバルゲームだ。プレイヤーは、恐竜などの古代生物やモンスターが生息する謎の島ARKでサバイバル生活を送る。狩りをしたり、資源とレシピを集めて武器や防具などのアイテムをクラフトしたり、あるいは家を建てたり作物を育てて食料を確保したりなど、厳しい環境で生き残るためにすべきことは多岐にわたる。また恐竜に対しては狩って食料・資源を入手するだけでなく、飼いならして繁殖させたり、鞍をつけて移動手段にすることもできる。本作ではフレンドと部族を組織することができ、飼育している恐竜を共有することも可能。先日にはモバイル版が発表されており、今回のニンテンドースイッチ版とあわせて『ARK』旋風はまだまだ続きそうだ。
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