笑える小ネタも見事『ゴルフストーリー』。対向車に突っ込みたくなる『Burnout Paradise Remastered』。『ライフ イズ ストレンジ ビフォア ザ ストーム』ボーナスエピソードをプレイ。今週のゲーミング
Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。122回目です。
意味もなく対向車に突っ込みたくなる街
今週は、『Burnout Paradise Remastered』の先行トライアルがEA Accessで配信開始されたので早速プレイ。リマスター版ということでいろいろ気になっていたことはありますが、まずはCrash FMのDJ RYUが健在であることを確認。日本版的にはこれがないと、ですよね。サウンドトラックもオリジナル版からすべて再録となっているそうで、確かに懐かしい曲が次々に流れてきます。
憧れのデロリアンもどきに乗って街を流してみましたが、プレイ感覚はオリジナル版とまったく変わらないですね。もともと60fps出てましたし。グラフィックはクッキリ精細になり、これも嬉しいポイント。最新の作品と比べると、あくまでリマスターという印象ですが十分綺麗です。今はイベントそっちのけで、ショートカット探しと看板破壊に勤しんでいます。走っていて見かけると、ついついそっちへ行って止まらなくなるんですよね
by Taijiro Yamanaka
歯車が狂い始めた14歳の秋
今週は海外版『ライフ イズ ストレンジ ビフォア ザ ストーム』のボーナスエピソードをプレイ。マックスとクロエの物語はエピソード「Farewell」という、彼女たちの歯車が狂い始めた日の出来事を持って幕を閉じます。14歳の頃の少女二人を見て思うのは、マックスとクロエが疎遠になってしまった理由は別れ方にあったんだなと。連絡を取りづらくなるような別れ方と言うべきか。クロエとしては一番頼りにしている親友が、一番そばにいて欲しい時に去っていく。マックスはマックスで精一杯のメッセージを残していくのですが、その様子を見ていると「ここで尾を引くような別れ方をするのはマズい」と苦しい気持ちになります。本編をプレイして、クロエが経験した2つの「Farewell」が数年後まで影を落とすことになると知っていれば尚更です。
ただ救いがあるとすれば、幼い頃に胸を刺すような辛い別れを経験したからこそ、クロエはレイチェルと出会い、強い絆を結べたのではないでしょうか。出会ったその先にも苦しい未来が待っているのですが、それは彼女をプラスの方向に引っ張るための確かな救済だったと思うのです。
by Ryuki Ishii
テキストが素敵なゴルフRPG
この週末は、ニンテンドースイッチ向けゴルフRPG『ゴルフストーリー』をプレイ。海外版は発売直後から高い評価を獲得していたので、待望の国内発売であります。プロになりたいがむしゃらな青年となり、逆風に耐えながら成長していくお話です。フィールド上を歩きながら、人助けをしたりフリスビー(ディスクゴルフ)をしたり、時にゴルフをしながら進めていきます。
海外では、テキストの面白さが絶賛されていましたが、ローカライズもかなりよい感じです。細かい小ネタも笑いに変えられているほか、演出の背景にあった翻訳がなされている印象です、ここらへんはさすがフライハイワークスですね。キャラクターはボールを当てたりするといちいちリアクションすることもあり、テキスト量もなかなか豊富ですが細部まで丁寧な日本語になっております。
ゲームとしては、話が思ったより暗いのと、サウンドも少し暗いという以外は、不満点はなし。インディーゲームなので荒削りさはありますが、もともとゴルフゲームが好きな方以外でも、幅広いユーザーにおすすめできるゲームです。
by Minoru Umise