スマホ向けに最適化されたコントローラー「GameSir G5」開発中。FPSやMOBAなど操作の激しいモバイルゲームのためのデバイス

携帯向けゲームコントローラーを展開している「GameSir」が、1月30日に「GameSir G5」のクラウンドファウンディング・キャンペーンをKickstarterで開始した。「GameSir G5」の大きな特徴は、スマートフォンでの「MOBA」と「FPS」のプレイに主眼を置いた作りだ。

携帯向けゲームコントローラーを展開している「GameSir」が、1月30日に「GameSir G5」のクラウンドファウンディング・キャンペーンをKickstarterで開始した。キャンペーン開始から1日経った現在で、既に目標金額の7割を達成している。中国ECサイトでのレビューでは、去年発売された「GameSir T1」を始め多くの製品も好評を博しており、ブランドに寄せる信頼と人気の高さが現在の出資状況につながっているのだろう。

「GameSir G5」の大きな特徴は、スマートフォンでの「MOBA」と「FPS」のプレイに主眼を置いた作りだ。PCゲームでも人気のあるジャンルだが、このふたつはスマートフォンにおいても人気が高い。元々PCで開拓された両ジャンルのゲームは、マウスによる精密な動きが必要であり、MOBAではそれに加えて複数のボタンを素早く入力する必要がある。だが、スマートフォンでのプレイは左右の親指2本で行うため操作ミスが起きやすい。更には指がスクリーンを覆ってしまい、視界を遮ってしまうという問題もある。他にも長時間のプレイを妨げる原因として、スマートフォンを支えながらのプレイになってしまい、手首と指の付け根に負担がかかりやすい。

本機の目玉ともいえる右手用タッチパッドはこれらの問題を解決している。「Steam Controller」に似たこのタッチパッドはマウスポインタを動かすような操作ができるため、視線移動やキャスト範囲の指定を精密に行える。このタッチパッド上にもキーを4つ割り当てることができるので、ボタンを押して範囲を指定することが1アクションで可能だ。ボタン数が多いことも特徴の一つであり、右側にはショートカットボタンが8つ、LRボタンも5×2の計10個もある。

本機左側はXboxコントローラーと似た作りとなっており、アナログスティックと十字キーがある。縦10.1cm・横15.5cm・厚さ6.5cmというサイズもXbox Oneのコントローラーに近い。スマートフォンとはBluetoothでの無線接続を採用。Android4.0以上/iOS7.0以上が動作要件である。

ゲームタイトルとしては『荒野行動』や『モバイルレジェンド』等、計6タイトルに対応している。ほかのスマートフォン用コントローラーにおいては、携帯をハック(root化や脱獄)する必要のあるものも多い。しかし、本機では配布されているアプリやリマッパーを使ってタッチ入力をボタン入力へ置き換えることができる。リマッパーとは「GamSir」が発売しているUSBメモリのことで、一度スマートフォンにこれを接続すると本機に非対応のゲームも対応させることができるという。また、アプリにはプリセットのボタン配置が設定されているため一からホットキーを対応させる必要がない。

Kickstarterに出資すれば本機が3割引きの49USドル(5,334円)で入手でき、リマッパー(GameSir Remapper A2)も無料でついてくる。現在はプロダクトにおける最終調整を行っており、納期は18年3月の終わりを予定している。なお本機はBluetooth接続ができるため、国内での使用には技適(技術基準適合証明)が必要だが、本機が対応しているかどうかは不明である。「GameSir」は国内のAmazonから商品を販売しているため、技適に対応した本機が今後手に入る可能性はある。

Takuya Ashikawa
Takuya Ashikawa

デジタル・アナログ両方とも大好きなゲーマーです。ストラテジーゲームが好きだけど、毎度詰めが甘くて負けてます……。皆様の心を動かすようなニュースを紹介していきたいです。

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