ニコラ・テスラがラヴクラフト作品の怪物と戦うツインスティック・シューター『Tesla vs Lovecraft』日本語字幕付きで配信開始

インディーデベロッパー10tons Ltdは1月26日、ニコラ・テスラとH・P ラヴクラフトが対決する、科学vs怪奇のツインスティック・シューター『Tesla vs Lovecraft』の配信を開始した。対応プラットフォームはWindows/Mac/Linux(Steam)

インディーデベロッパー10tons Ltdは1月26日、ニコラ・テスラとH・P ラヴクラフトが対決する、科学vs怪奇のツインスティック・シューター『Tesla vs Lovecraft』の配信を開始した。対応プラットフォームはWindows/Mac/Linux(Steam)。通常販売価格は1480円で、2月3日までのプロモーション期間中は15%オフの1258円で購入できる。日本語字幕に対応しており、将来的にはPlayStation 4/Xbox One/Nintendo Switch向けの販売も計画されている。

プレイヤーは発明家ニコラ・テスラを操作し、怪奇作家H・P ラヴクラフトが召喚した異形のものたちと、科学の力を駆使して戦う。量子テレポートで壁や敵をすり抜け、ガトリングガンを搭載したメックスーツで敵の包囲網を突破。プラズマボルトを発射するテスラガンで怪物の身体を砕き、放電現象を起こす発明品で旧支配者の眷属たちを焼きつくす。圧倒的物量に押し込まれる中、わずかな隙間を見つけて活路を見出すという、動きの激しいツインスティック・シューターだ。

初期装備やアビリティはステージごとにリセットされる。ランダムで出現する武器やパワーアップを拾い、敵に包囲されないよう立ち回りながら、少しずつ敵の勢力を削り取っていこう。なお切り札となるメックスーツを使用できる頻度は低いし、テレポート移動にはクールダウンがある。序盤から中盤にかけては力で押し切れるかもしれないが、狂気の度合いが増す終盤ステージでアビリティの使いどころを間違えると、あっけなく詰んでしまう。

高難度ステージをクリアできないときは、プレイ中に獲得する「エーテルクリスタル」を集めて新しい発明品(パーク)をアンロック。ニコラ・テスラの装備を強化してから再挑戦しよう。なお一種の救済措置として、プレイ中ごく稀に「エピックボーナス」と呼ばれる強力なアビリティが発動することがある。必殺技の使用回数が無限になったり、テスラのクローンを生成して複数人で戦えるようになったりと、バランスを崩壊させるほどの力が手に入る。諦めずに戦い続けていれば、いつかは報われるようになっているのだ。

ゲームモードはシングルプレイもしくは最大4人のローカル協力プレイに対応。オンラインのリーダーボードで他のプレイヤーとスコアを競うエンドレスモードも用意されている。なお開発を担当した100tonsのリードデザイナーOlli Alatalo氏は、先日RedditにてAMA(ユーザからの質問に本人が回答する企画で、Ask Me Anythingの略)を実施。ラヴクラフトが科学の力を忌避して反対運動を起こすという本作の設定は、原作小説群にて「科学=害悪の根源」として描かれるケースが散見されることから、着想を得たという。

10人前後の小規模スタジオながら、『Time Recoil』『JYDGE』『Tesla vs Lovecraft』と、複数のツインスティック・シューターをコンスタントに発売している10tons。上述のAMAによると現在は2つのプロジェクトを進めており、近いうちには新作を発表できる見込みとのことだ。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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