女性ヒーロー4人が協力し合って大暴れ、2D ARPG『FULL METAL FURIES』Steamにて発売『ローグ・レガシー』開発元の新作

Cellar Door Gamesは1月18日、2DアクションRPG『FULL METAL FURIES』をSteamにて発売した。価格は1980円。同スタジオは、自動生成ダンジョンで世代を超えて戦う2Dアクションゲーム『ローグ・レガシー』で知られるデベロッパーだ。

Cellar Door Gamesは1月18日、2DアクションRPG『FULL METAL FURIES』をSteamにて発売した。価格は1980円。海外ではWindows 10/Xbox One向けにも発売されている(Xbox Play Anywhereによるクロスバイ・クロスプレイ対応)。同スタジオは、自動生成ダンジョンで世代を超えて戦う2Dアクションゲーム『ローグ・レガシー』で知られるデベロッパーだ。

『FULL METAL FURIES』の世界は、「Titan」と呼ばれるモンスターたちによる度重なる戦争により疲弊していた。今は小康状態となっているが、その間にTitanたちは兵力の増強に躍起になっている。そうした中、次の大戦は引き起こさせてはならないと、4人の女性戦士らがTitan討伐のために立ち上がる。

本作は協力プレイを前面に押し出した作品となっており、ローカル・オンライン共に4人まで対応する。また、1人でプレイする場合であっても、キャラクターを2人選択してプレイ中に即座に切り替えることで、それぞれのキャラクターの特徴を使い分けるゲームプレイが楽しめる仕組みだ。4人の女性ヒーローたちのクラスや特徴は以下のとおり。

タンクの「Triss」は大きな盾を装備しており、敵の攻撃を防御できるほか、自身の攻撃もこの盾を振り回して近接攻撃をおこなう。各キャラクターには回避アビリティとパワーアビリティがあり、Trissの場合は、回避アビリティは盾を構えたままダッシュし、パワーアビリティでは叫び声を上げて周囲の敵を吹き飛ばす。この叫び声には“浮かせ”の効果もあるため、ほかのキャラクターとのコンボ攻撃に活かすことが可能だ。なお、アビリティは連続して使用することはできず、1回ごとにクールダウンが必要となる。

スナイパーの「Meg」は遠距離狙撃を得意としており、パワーアビリティでの狙撃では基本ダメージが上昇するほか、狙っているあいだ時間の流れが少し遅くなる効果がある。セカンダリ武器にはリモート地雷を持っており、回避アビリティはグラップリングフックとなる。Megの攻撃はどれも連射ができないため、グラップリングフックは素早く敵との間合いを稼ぐために役立つだろう。

エンジニアの「Erin」のメイン武器はピストルで、中距離攻撃が可能だが通常ショットの攻撃力はあまり高くない。ただ、セカンダリでは弾を一度に3発消費して強烈な一発をお見舞いできる。弾数は無限だが、リロードは必要だ。回避アビリティはシンプルなドッヂロール。パワーアビリティではドローンを飛ばして、一定範囲内の敵を攻撃させることができる。

ファイターの「Alex」は、大きなハンマーを得物にするパワフルなキャラクターだ。近接攻撃専門で、パワーアビリティでは高速スピンでハンマーを振り回す。一方で、セカンダリ攻撃を入力するとハンマーを構え、その間に敵の攻撃を受けるとカウンター攻撃を繰り出したり、回避アビリティではジャンプしてストンピングをおこなうなどユニークな技も持っている。

ゲームは双六のようなマップで、ステージを選択してプレイする。ステージでは、一定エリア内に出現する敵をすべて倒し、そして次のエリアへと進んでいく形で、最後のエリアにはボスが待っている。ゲームプレイは俯瞰視点で、基本的には横スクロールして進んでいくが、縦に進むエリアや途中で分岐することもある。エリア内には樽など破壊可能なオブジェクトがあり、壊すと中からお金や回復アイテム、アビリティのクールダウン短縮アイテムなどを入手できる。

Titan討伐とはいえ道中に登場する敵はさまざまで、モンスターもいれば人間やロボットもおり、合わせて70種類以上登場するという。それぞれ特徴ある攻撃を仕掛けてくるのはもちろんだが、中には特定の色のバリアを張っている敵もいる。主人公の女性ヒーロー4人はそれぞれ色の属性を持っており、Trissは青、Megはオレンジ、Erinは緑、Alexは赤である。バリアを張っている敵には、同じ色の属性のヒーローでないと攻撃が効かないため、自ずと役割分担が生まれる仕掛けである。

また、前述したようにキャラクター同士のコンビネーションを活かしてコンボ攻撃をおこなうことで、より大きなダメージを与えることができる。防御に関しても、たとえば弾幕シューティングのような激しい銃撃を繰り出す敵に対しては、Trissを前に出して盾で防ぐなどの工夫が求められるだろう。なおキャラクターが死んでしまった場合は、ほかのキャラクターによって蘇生させることができ、全員が死んでしまうとゲームオーバーだ。

マップ画面では、拠点となるベースキャンプに帰ることができる。ベースキャンプはパーティーメンバーの変更や、スキルツリーへのアクセスなどバトルの準備をおこなう場所だ。スキルはバトル中に入手したお金で購入・レベルアップでき、レベルを一定以上に上げて次のスキルをアンロックしていく仕組みである。またバトルをクリアしてブループリントを入手することによって、ショップで装備品のアップグレードもおこなえる。

本作は敵の攻撃が激しく入り乱れ、比較的難易度が高めである(報酬は減るが難易度を下げることも可能)。仲間との息の合った連携とともに、こうしたRPG的な要素によっていかにキャラクターを強化するのかが攻略のカギとなる。また、シリアスな物語ではあるが、主人公の女性ヒーローたちの会話や仕草では、どこか肩の力の抜けたやり取りが見られるなど、ハードなゲームプレイとのコントラストが面白い作品である。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

Articles: 6792