カルト教団の陰謀を暴く90年代風FPS『DUSK』エピソード2配信開始。マルチプレイは1月11日実装へ
New Blood Interactiveは12月25日、オールドスクールFPS『DUSK』のエピソード2を予約購入者向けに配信した。Steamストアより予約購入することでエピソード1と2、そしてエンドレスモードがプレイできるようになる(今後配信されるエピソード3も追加購入不要)。対象プラットフォームはWindows、販売価格は1980円である。なお12月25日までに本作を購入したプレイヤーは「デジタルコレクターズ・エディション」へと自動的にアップグレードされる(40ページのデジタルコミック、オリジナルサウンドトラック付き)。
※2017年8月に公開されたトレイラー
本作は『Quake』『Doom』といった90年代FPSのオマージュ作品である。プレイヤーはリロード不要のアサルトライフル、二丁ショットガン、グレネードランチャーなどでフル武装。スライディング、ストレイフジャンプ、バニーホップといった移動テクニックを駆使しながら、三角頭巾を被ったカルト信者や、悪霊に取り憑かれた兵士、得体の知れない化け物など目に入るものすべてを屠っていく。ジャンプパッドを使ったアクロバティックな射撃や、スピード感あふれるガン・アクションなど、昔ながらのシューター体験を存分に味わえる。Andrew Hulshult氏が手がけるメタルテイストのサウンドトラックとともに、大胆に動き回りながら敵の大群を片付けていくというのは実に爽快だ。またグラフィックはUnityエンジンにより当時の荒さを再現しており、設定オプションで低解像度モードに切り替えることで、さらなるノスタルジアに浸ることもできる。
ただし本作の売りは懐かしさだけではない。ゲームの大まかな流れは、敵を倒しつつ先に進むために必要な青・黄・赤のカギを探すというオーソドックスなものだが、多彩なロケーション、プレイヤーの裏をかく敵の配置、つくりこまれたレベルデザインなど、シングルプレイFPSとして歯ごたえのある内容となっている。さらに今回配信されたエピソード2では、フラッシュライトが壊れた状態で暗闇の中を進んだり、姿が見えない怪物と対峙したりといった恐怖演出が目立つ。開発を担当しているDavid Szymanski氏は過去に『The Music Machine』『The Moon Sliver』といったサイコロジカルホラー作品を手がけてきた人物であり、これまでの経験が本作に生かされていることが窺える。
エピソード1ではアメリカ北東部のカルト村を出発点とし、カルト教団や軍隊とった人間を相手にすることが多かった。エピソード2ではカルト教徒の不穏な実験現場へと足を踏み入れ、狂気の具合が増した教徒や得体の知れない生物に遭遇する。ロケーションは地下研究施設や原子炉内を進んでいたかと思いきや、急に大空へ飛び立ったりと、激しい移動を繰り返す。ボス敵も奇妙なうめき声をあげたり、「殺してくれ」とせがみながら襲ってきたりと、不気味さがエスカレートしている。
『DUSK』は2018年1月11日に早期アクセス販売を開始し、現在クローズド・ベータテスト中のマルチプレイモード「DUSKWorld」がプレイ可能となる予定だ。こちらはフリー・フォー・オールやデスマッチルールが用意されたアリーナシューターである。
すでにキャンペーンモードの全3エピソード中2つが配信されており、やや変わったタイミングで早期アクセス入りを果たすことになる『DUSK』。パブリッシャーであるNew Blood Interactiveによると、当初は2017年内にリリースする予定であったため、早期アクセス入りは不要と考えていたようだ。ところがリリース時期が2018年にずれこみ、変則的にリリースするという今回の判断に至った。なお早期アクセス・プログラムを利用するからといって長期間テスト運用を続けるわけではなく、数か月以内には正式リリースを迎えるとのこと。その後はSteam Workshop、Mac/Linuxへの対応や、Co-opモードの追加などが検討される。
※マルチプレイモードのトレイラー