かわいらしさと奥深さの両立を目指すミニマルなRTS『Bad North』開発中。島から島へと航海しながらヴァイキングの侵略を食い止めよ

まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第492回目は『Bad North』を紹介する。『Bad North』は島の侵略を企むヴァイキングたちを撃退するクォータービューのリアルタイム・ストラテジーゲーム。なんといってもそのミニマルなアートスタイルが特徴的である。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第492回目は『Bad North』を紹介する。

本作は島の侵略を企むヴァイキングたちを撃退するクォータービューのリアルタイム・ストラテジーゲーム。なんといってもそのミニマルなアートスタイルが特徴的である。主人公となるのはヴァイキングに制圧された本国から逃れてきた若き王子と王女。父である国王はすでに息を引き取っている。残された二人は小さな島にたどり着くが、追っ手はすぐ後ろにまで迫ってきている。わずかな兵力と資源を寄せ集め、ヴァイキングの襲来に備えるのだ。

『Bad North』はローグライクの要素を一部取り入れた「ローグライト」作品。プレイヤーはプロシージャル生成された島群を旅することになる。訪れる島々で資源を集め、貴族や平民たちを仲間に入れることで略奪者たちとの戦闘に備える。無事防衛に成功したならば、次の島を目指して出航。追っ手の存在に脅かされない、平穏な生活を送れる日を夢見ながら航海を続ける。

かわいらしいビジュアル、シンプルな操作、それでいて奥深い戦闘シミュレーションこそが本作の魅力。島中が血の海と化す戦闘フェーズでは、いくつかの小隊に指示を出し、臨機応変な対応によりヴァイキングたちを撃退していく。チョークポイントを抑えることや、後退するタイミングを見極めることが勝利へのカギとなる。次から次へと小船に乗ってやってくる略奪者たち。彼らに防衛対象である小屋をすべて破壊されると敗北となる。なお島の地形はプレイごとに変わるため、毎回戦略を見直す必要がある。

開発を担当しているのはスウェーデンのインディーデベロッパー「Plausible Concept」。元Ubisoftのテクニカル・アーティストOskar Stalberg氏と、『LittleBigPlanet』シリーズや『Little Nightmares』の開発にデザイン/技術面で携わったRichard Meredith氏が立ち上げた3人チームのスタジオである。12月1日には『GoNNER』『The Last Night』などで知られるスウェーデンのパブリッシャーRaw Furyとのパートナーシップを発表。同社が本作のパブリッシングを担当することが明らかとなった。

『Bad North』の対象プラットフォームはPC/コンソール(詳細未定)およびモバイル。リリース時期は2018年を予定している。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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