『PUBG』モバイル版のトレイラーが公開。中国国内向けに2つのバージョンが登場、片方の映像では海上戦の様子も

『PUBG』の中国における独占運営権を手にするTencentは12月1日、モバイル版『PUBG』の最新トレイラーを公開した。中国国内向けの発表であり、モバイル版は『绝地求生: 刺激战场』と『绝地求生: 全军出击』の2つのバージョンが存在することが判明している。

『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』(以下、PUBG)の中国における独占運営権を手にするTencent(騰訊・テンセント)は12月1日、モバイル版『PUBG』の最新トレイラーを公開した(GameSpot)。中国国内向けの発表であり、テンセント傘下のLightspeed & Quantum Studioが開発する『绝地求生: 刺激战场』と、Timi Studioが開発する『绝地求生: 全军出击』の2つのバージョンが存在することが判明している。各バージョンのトレイラーは上記リンク先の公式サイトより確認可能。いずれもPC版『PUBG』と同じくUnreal Engine 4を使用している。

トレイラーに登場するマップ全体図を見る限り、いずれもPC版『PUBG』と同じErangel島が舞台となっている。ただしTimi Studioが開発する『绝地求生: 全军出击』のトレイラーでは、固定機関銃付きのボートやミサイルを搭載したヘリコプターなどが登場する、PC版に見られない激しい海上戦が描かれている。これがモバイル版限定の要素なのか、将来的にPC版にも導入される予定の新要素なのかは不明である。一方で、Lightspeed & Quantum Studioが手がける『绝地求生: 刺激战场』のトレイラーではPC版『PUBG』に近いゲームプレイが確認できる。

『绝地求生: 全军出击』では固定機関銃付きのボートや、ミサイルを搭載したヘリコプターが確認できる

テンセントは11月に『PUBG』の中国国内での独占運営権獲得を発表したばかり(関連記事)。中国当局より求められる基準をクリアするよう、暴力表現を含めコンテンツに変更を加えていくことがアナウンスされていた。今回公開されたトレイラーでも、キャラクターの血は青色で描かれている。同社はモバイル向けの『Glorious Mission(光荣使命:使命行动)』、PC向けの『Europa(无限法则)』(Steamストア)など、『PUBG』以外のバトルロイヤルゲームを続々と発表しており、それぞれがどう差別化を図っていくのか、というのも注目していきたいポイントである。

なおXbox One版『PUBG』はプレビュープログラムを利用して12月12日にリリースされる。PC版『PUBG』の正式リリースは年末を予定しており、日本時間12月8日に開催される「The Game Awards 2017」では、正式リリース時に実装される砂漠マップのゲームプレイ映像が披露される。同マップは次回テストサーバのアップデートにて試すことが可能。砂漠マップ限定の武器も以下ツイートで公開されている。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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