「ゴブリンの集落」を経営するシミュレーション『Goblins of Elderstone』開発中。生意気ゴブリンを従えファンタジー世界で街作り

まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第486回目は『Goblins of Elderstone』を紹介する。『Goblins of Elderstone』は、ゴブリンの集落を経営するシミュレーションゲームだ。開発陣は本作を「ゴブリンシミュレーター」と紹介している。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第486回目は『Goblins of Elderstone』を紹介する。

『Goblins of Elderstone』は、ゴブリンの集落を経営するシミュレーションゲームだ。開発陣は本作を「ゴブリンシミュレーター」と紹介している。ゲームの世界では悪役として名高い、凶暴かつ創造的、時にかわいいゴブリンたちを導く者となり、ゴブリン一族に繁栄をもたらすべく奮闘することになる。本作は『Anno』シリーズや『Banished』『Rimworld』などから強く影響を受けており、街づくりをベースしながらも、複合的な要素を含むシミュレーションゲームになるという。生意気なゴブリンを従え、愛情を注ぎながら「ゴブリン帝国」を作り上げていこう。

まずプレイヤーに求められるのは、集落の構築および発展だ。ゴブリンは整理整頓が嫌いなのでゲーム内には線やグリッドは存在せず、荒々しく集落を設置していく。集落の発展にはクラフトが欠かせない。リソースを集めてクラフトし、約30種類のさまざまな建物やアイテムを生み出していく。仕事をするのは、もちろんゴブリンだ。この世界のゴブリンは姿こそは可愛らしいものの、盗みや放火、いたずらを好む悪党たちだ。そうした悪党たちをマネジメントし、うまく経済を循環させる必要がある。ゴブリンにも、長老やチーフ、飲んだくれや商人などそれぞれ役職が存在するので、適切に役職と仕事を割り振る必要があるだろう。

世界には人間やオークなどがさまざまな種族が生きている。彼らと交易してもいいし、思い切って侵略してみてもいい。一方で他種族もゴブリンの集落を侵略する機会を虎視眈々と狙っているので、集落に防衛施設を設置しておくことが求められる。世界を探索するゴブリンのチームに宝の発掘を頼むか、侵略を頼むか、巡礼を進めるか。適切な判断を下す必要があるだろう。なお、道中に出会ったゴブリンをスカウトすることもできる。

また、どのような集落にしていくかもプレイヤー次第。武力国家にしてみるのもいいし、商人国家となるのもいい。宗教施設を配置することで宗教国になることも可能であるという。プレイスタイルによって世界の情勢も変化する。世界にはさまざまな他種族が生きているので、うまく世界のパワーバランスを見極めながら進めるといいかもしれない。本作にはRPGのシステムに近いストーリーモードが搭載されているので、お話を読み進めながら世界の謎に迫っていく楽しみもあるという。

開発を手がけているのはLost Goblin。2014年に、Gustav Seymore氏によってニュージーランドに設立されたスタジオだ。スタジオの信条として、小規模でありながら高品質なゲームを作ることを目指しているという。本作は、2016年にはKickstarterにて約50000ニュージーランドドル(約400万円)を集めていた。すでにKickstarterバッカー向けにアルファ版を提供しており、2018年初頭よりSteamにて早期アクセス販売をおこなう予定であるようだ。ローポリ表現を巧みに用いる、キュートなビジュアルが特徴的な本作は、Unreal Engine 4を使用して開発が進められている。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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