Limited Run Gamesが任天堂との提携を発表。ニンテンドースイッチ向けダウンロードゲームのパッケージ化を2018年から開始へ
アメリカに拠点を置くパブリッシャーLimited Run Gamesは10月21日、Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)のパッケージ版ゲームの販売元として任天堂から承認されたとTwitter上で発表した。2018年からゲームの販売を開始する。
Excited to announce that we've been approved to publish retail games on the Nintendo Switch.
Our first release will hit in 2018! pic.twitter.com/40ARFrqLJv
— Limited Run Games (@LimitedRunGames) October 20, 2017
Limited Run Gamesは通常のパブリッシャーとは異なり、ゲーム開発には携わらず、デベロッパーと提携して既にダウンロード販売されているゲームをパッケージ化する事業をおこなっている。近年はインディーゲームを中心にダウンロードのみで発売されるケースが増えているが、モノとしてゲームを手にしたいというゲーマーはまだまだ多く、そうした需要に応え続けている。社名が示すとおり数量限定販売で、各タイトル概ね5000本前後生産している。現在はPS4/Vita向けのゲームを中心にパッケージ化している(Xbox Oneについては、マイクロソフトから要求される最小ロット数が多すぎるため対応していない)。
Limited Run Gamesの共同設立者Douglas Bogart氏は、昨年おこなった弊誌とのインタビューの中でニンテンドースイッチのゲームを取り扱いたいと語っていたが、ついに実現する運びとなった。任天堂との交渉はニンテンドースイッチがローンチを迎えた今年3月にはもう始めていたそうだが、任天堂はニンテンドースイッチの高い需要に応える中で、ゲームカードやパッケージの生産は大口のパブリッシャーを優先する必要があり、少量生産のLimited Run Gamesとの提携は一旦保留されていた。それから8か月経ってようやく任天堂から承認されたが、それでもまだ制限は多いそうで、発売ペースはそれほど高くはならないだろうとしている(PS4/Vitaタイトルでは毎月複数本リリースしている)。
どのようなタイトルが発売予定なのかはまだ明らかにされていないが、ニンテンドースイッチにおいても多くのインディーゲームがダウンロードのみで販売されている。Limited Run Gamesはニンテンドースイッチ独占タイトルに注目しているとコメントしているが、過去には日本のゲームも扱っているため、我々に馴染みのあるゲームも登場するかもしれない。日本への発送も対応しているので、興味がある方は同社の公式サイトやTwitterをチェックしておこう。