一人称視点ホラーアドベンチャー『The Town of Light』日本語版がPS4/Xbox Oneで今月発売へ。かつて存在した精神病院の暗部描く

クロスファンクションはPR Timesを通じて、『The Town of Light』の日本語版をPS4/Xbox One向けにリリースすると発表した。リリース時期はPS4版が10月27日、Xbox One版が後日。

クロスファンクションはPR Timesを通じて、『The Town of Light』の日本語版をPS4/Xbox One向けにリリースすると発表した。リリース時期はPS4版が10月27日、Xbox One版が後日。価格は2700円(税込)だが、PS4版は11月3日まで発売記念キャンペーンを実施しており、10パーセントオフの2430円(税込)にて購入することができる。

『The Town of Light』は、2016年に北米・欧州などでPC/PS4/Xbox One版がリリースされた、一人称視点のホラーアドベンチャーゲームだ。開発はイタリアのトスカーナ州フィレンツェに拠点を置くインディーデベロッパーの「LKA.it」。ゲームはそのイタリアにてかつて存在した「精神病院における暗部」を題材としている。1970年前後のイタリアの精神病院は、「入れば二度と戻れない場所」と呼ばれるほど劣悪な環境で、患者に対する扱いはひどく常に事故や事件が絶えなかったと伝えられている。最終的にイタリアでは1978年に「バザーリア法」が設立され、精神病院への新規入院が完全に禁じられた。ゆえに現在のイタリアは、精神病院が存在しない国としても知られている(関連記事)。

プレイヤーは16歳の少女レネーとなり、イタリアに実在した精神科病院の廃墟を巡り、彼女が入院していた当時の記憶を辿っていくことになる。プレイヤーの選択によってレネーの病状や物語が変化する点が特徴で、おどろおどろしい精神病院での出来事は、プレイヤーに単純ではない心理的なホラー感を味あわせてくれるだろう。ゲーム内ではレネーの独白が続くほか、問診のシーンも存在しているため、吹き替え&字幕の対応は嬉しいところ。日本語がないからプレイできないと嘆いていたプレイヤーは、ぜひチェックしたい。ただし、『The Town of Light』日本語版では、審査機関が禁止表現と定める点において、演出および表現に変更を加えているとされている。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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