Humble Storeにて『Civilization III』の無料配布が開始。2001年に発売された「あと1ターンだけ」の文明シミュレーションゲーム

「Humble Store」にて、『Sid Meier's Civilization III: Complete』の無料配布がスタートした。同作の通常価格は4.99ドルとなっているが、10月22日(日)の深夜ごろまでにカートに入れて手続きを進めると、Steamキーが無料で入手可能だ。

「Humble Store」にて、『Sid Meier’s Civilization III: Complete』の無料配布がスタートした。同作の通常価格は4.99ドルとなっているが、10月22日(日)の深夜ごろまでにカートに入れて手続きを進めると、Steam版のキーが無料で入手可能だ。取得にはSteamのアカウントはもちろん、Humble Storeのアカウントも必要となる。なお今回配信されている『Civilization III』はComplete Editionとなっており、拡張パックの「Play the World」「Conquest」がそれぞれ収録されている。

同作はストラテジーゲームの雄として知られるFiraxis Gamesが手がけたタイトルで、2001年に2K Gamesからリリースされている。プレイヤーはさまざまな文明から1つを選び、都市単位で国家を運営しつつ、複数ある勝利条件のいずれかを満たして世界の覇者を目指さなければならない。単に戦争で敵国を侵略するだけでなく、シリーズの特徴である技術や世界遺産の獲得競争、敵AIとの外交合戦など、さまざまな要素のレイヤーが複雑に絡み合っているのが特徴。プレイする度にシチュエーションが変わり、多様なプレイスタイルを許容しているおかげで、「あと1ターンだけ……」とプレイを続け寝不足になってしまう中毒性を生みだしている。

タイトルにもあるゲームデザイナーSid Meier氏は開発に参加しなかったものの、当時シリーズを決定づけた作品として高い評価を獲得した『Civilization III』。その後シリーズ作品は続き、昨年10月にはシリーズ最新作の『Civilization VI』が発売された

『Civilization III』では、ゲーム序盤の展開がスピーディになったほか、新たに加わった「文化」の概念による国境の押し合いや、文明の特性や特殊ユニットといった文明ごとの特徴なども、本作から実装されたものである。最新作の『Civilization VI』と比較すると、技術を外交で交換できたり、ユニットが制限なくスタックできたり、またマップはヘクス(六角形)ではなくスクエア(四角形)となっている点などもあり、今からプレイしてその違いを楽しんでみるのも悪くはないだろう。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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