『Dead Space』のVisceral Gamesが閉鎖。開発中の「スター・ウォーズ」作品は方向性を変え、別スタジオにて続行

Electronic Arts(以下、EA)は10月17日、『Dead Space』の開発元として知られるVisceral Gamesを閉鎖する旨を発表した。同スタジオはEA Redwood Shoresとして1998年に設立。初代『Dead Space』リリース後の2009年にスタジオ名を変更し、その後も『Dead Space』シリーズや『Dante’s Inferno』、『Battlefield Hardline』(EA DICEと共同開発)などを世に送り出してきた。

Electronic Arts(以下、EA)は10月17日、『Dead Space』の開発元として知られるVisceral Gamesを閉鎖する旨を発表した。同スタジオはEA Redwood Shoresとして1998年に設立。初代『Dead Space』リリース後の2009年にスタジオ名を変更し、その後も『Dead Space』シリーズや『Dante’s Inferno』、『Battlefield Hardline』(EA DICEと共同開発)などを世に送り出してきた。EAが「スター・ウォーズ」のゲームライセンスを取得した2013年以降は、「スター・ウォーズ」ユニーバスをもとにした新作を開発中であったが、ゲームデザインの方向転換が必要との判断に至り、今回のスタジオ閉鎖に繋がった。

EAのEVP(エグゼクティブ・バイスプレジデント)であるPatrick Söderlund氏は発表文にて以下のように語っている:

Söderlund氏「私たちの業界は、かつてないほどの速度で、急激な発展を遂げています。私たちが時間をかけてプレイしたいゲーム、そこから得たい体験、さらには遊び方まで、すべて変化し続けています。ゲームのつくられ方も同様です。この急速に変化し続ける環境にて、私たちは常に、プレイヤーが求めている体験を生み出すことに焦点を当てております。そして今日、その考えに基づいて、我々のタイトルのひとつに大きな変化をもたらすときがきました」

Visceral Gamesの「スター・ウォーズ」タイトルは、ストーリー重視のリニアなアクション・アドベンチャーゲームとして開発が進められていたという。しかしながらプレイヤーと共にゲームのコンセプトをテストし、フィードバックに耳を傾けているうちに、また市場のトレンドを追っていくうちに、「プレイヤーが何度も戻ってきたくなるような、長期間楽しめるようなゲーム体験」を届けるための方向転換が必要との決断に至ったという。

今後は、Frostbiteエンジンを活用した美しいビジュアルや、「スター・ウォーズ」ユニバースの忠実な再現といった要素を残しつつ、よりバラエティに富んだ、プレイヤー・エージェンシーの高い体験を届けるためにメスを入れていくとのこと。同プロジェクトの開発を引き継ぐのは、EA Vancouverを含むEA Worldwide Studios。当初2019年会計年度内を予定していたリリース時期も変更となる(詳細は後日発表)。

Visceral Gamesのスタッフに関しては、できるだけEAの他プロジェクトに移れるよう、異動プロセスの最中にあるという。また海外メディアGameSpotが得たEAからの回答によると、プロジェクトを率いていたAmy Hennig氏(かつてはNaughty Dogにて『Uncharted』シリーズのクリエイティブ・ディレクターを担当)の今後については、話し合いの段階にあるとのことだ。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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