『The Mummy Demastered』10月24日に発売。死んだプレイヤーが敵となって襲ってくる、『シャンティ』開発元によるメトロイドヴァニアACT
WayForwardは10月10日、『The Mummy Demastered』を10月24日に海外で発売すると発表した。プラットフォームはPC(Steam)/PlayStation 4/Xbox One/Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)。本作は、今年7月に公開されたトム・クルーズ主演映画「The Mummy(ザ・マミー/呪われた砂漠の王女)」をもとにした、16bitスタイルの2Dアクションゲームだ。
映画本編ではトム・クルーズ演じる米軍関係者ニック・モートンが主人公だったが、本作では秘密組織プロディジウムのエリートエージェントが主人公となる。プロディジウムは、Universal Picturesの映画作品をまたいで登場する、UniversalのDark Universe構想のカギとなる組織だ。ゲームでは、2000年の眠りから蘇った古代エジプトの邪悪な王女アマネットが率いるモンスターと戦うことになる。
ゲームはメトロイドヴァニアスタイルとなっており、墓所や森、放棄されたトンネル、呪いに包まれたロンドン市街でアマネット王女の軍勢と戦いながら、隠されたレリックを求めてマップを探索する。武器にはさまざまな銃器やグレネード、火炎放射器などが入手可能で、3つまで同時に保有し切り替えて使うことができる。
本作のゲームディレクターAustin Ivansmith氏は、海外メディアPolygonとのインタビューの中でゲームのさらなる詳細について語っている。まず、本作が16bitゲーム風に“Remastered”ならぬ“Demastered”されることになった のは、Universalのゲーム部門のスタッフがWayForwardのファンだったそうで、WayForwardが得意とするドット絵スタイルのゲームを希望していたからだという。渡された映画の資料に目を通したIvansmith氏は、メトロイドヴァニアにうってつけだと感じたそうだ。WayForwardは、かつて映画「エイリアン」をもとにした『Aliens: Infestation』をニンテンドーDS向けに開発したが、同作も同じくドット絵スタイルで探索要素のあるアクション・シューティングゲームだった。そして本作はその続編ともいえる内容になるとのこと。
本作の主人公はプロディジウムのエリートエージェントだと前述したが、これは特定の個人のことではなく、ゲーム内で死ぬと別のエージェントとなってプレイしなおすことになり、コンティニュー回数に制限はない。これだけ聞くと個性のない使い捨てのキャラクターのようだが、本作では面白い仕掛けが用意されている。エージェントは死ぬとアマネット王女の戦士として蘇り、次にプレイヤーがその場所を訪れた際には敵として襲ってくるのだ。プレイヤーが死ぬまでに獲得していた武器やアップグレード、またヘルスパックなどのアイテムも保有したままとなるので、強いエージェントに育てていればいるほど、死んだあとのリスクが高まることになる。その代わり、蘇ったエージェントを倒すとそれらの装備を回収することができるという仕組みだ。
アマネット王女がボスとして登場するなど元になった映画の要素はもちろん擁しているものの、本作のゲームプレイ自体は映画をなぞったものではない。Ivansmith氏はこういったジャンルのゲームでは映画に忠実な内容のものを好むそうだが、今回いざ自ら開発するとなった際にはあえて映画とは異なるゲームにすべきだと考え、Universalの後押しもあり本作のようなスタイルが実現したという。