UE3で描かれる3Dアクションゲーム『A Hat in Time』Steamで発売。帽子娘が冒険する、NINTENDO64時代を彷彿させる作品

インディースタジオのGears for Breakfastは10月6日、『A Hat in Time』をSteamで発売した。価格は2980円。本作は、2013年に実施されたKickstarterキャンペーンの成功を受けて、Unreal Engine 3を用いて開発された 3Dアクションゲームだ。

インディースタジオのGears for Breakfastは10月6日、『A Hat in Time』をSteam(Windows/Mac)で発売した。価格は2980円。本作は、2013年に実施されたKickstarterキャンペーンの成功を受けて、Unreal Engine 3を用いて開発された 3Dアクションゲームだ。

本作の主人公は、大きなシルクハットがトレードマークの女の子Hat Kidだ。彼女は宇宙船に乗ってひとり旅をしていたが、とある惑星の側を通りかかった際にマフィアから通行料を求められる。Hat Kidは要求を無視するが、実力行使に出たマフィアとのドタバタの際に、宇宙船の燃料であるTime Pieceと呼ばれるアイテムが流出。その惑星に降り注いでいってしまう。

バラバラに散らばったTime Pieceを取り戻すために惑星に降り立ったHat Kidは、マフィアだらけの街を探索する中で、Mustache Girlと呼ばれるおてんばなヒゲっ娘と出会う。聞けば彼女はいくつかのTime Pieceの在処を知っているという。Mustache Girlは強力な力を生むTime Pieceをなんらかの目的に使いたいようだが、そんなことを知らないHat Kidは彼女と手を組むことにする。

本作は5つのチャプターに分かれており、マフィアが牛耳る海沿いの街や、幽霊の住む暗い森、鳥ばかりが暮らす地域を走る列車や撮影スタジオなど、さまざまな環境が用意されている。各チャプター内もバリエーション豊かな複数のステージに分かれており、プレイヤーは次のステージのアンロックに必要なアイテムを集めながら、Time Pieceの回収を目指す。本作のゲームプレイは、『スーパーマリオ64』や『バンジョーとカズーイの大冒険』などのNINTENDO64時代の3Dアクションゲームを彷彿させるもので、ジャンプアクションなどを駆使してオープンワールドのマップを冒険しながら、敵を倒したりパズルを解いたり、時にはステルスプレイをして、Time Pieceを持つステージのボスのもとへ向かう。

Hat Kidは、ゲームを進める中では傘を入手することになる。これは基本的な武器として使えるほか、ホッピングにしたりグラップリングフックにしたりと、アップグレードによってさまざまな用途に活用でき、ステージの行動範囲が広がっていく。また、ステージの中には魔法の毛糸が落ちている場合がある。毛糸は複数の種類があり、一定数集めると新しい帽子を編んで、爆弾の調合などのアビリティが使用可能になる。

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本作はSteam Workshopに対応し、レベルエディターを提供するなどユーザーが制作するMODをフルサポートするという。また公式MODとして、『Psychonauts 2』や『Freedom Planet 2』、『ショベルナイト』『Hyper Light Drifter』『OneShot』『Kero Blaster』『ぐるみん』などのインディーゲームとコラボレーションした帽子などを順次提供していくとのことだ。

今後の予定としては、アップデートで協力プレイに対応させるほか、2つのボーナスチャプターの配信が計画されている。また、海外ではPlayStation 4/Xbox One版の発売も、この秋に予定されている。なお、ニンテンドースイッチ版については開発キットは既に入手しているものの、現時点ではリリースできるかどうかは断言できないとのこと。本作は3Dアクションゲームとしてどこか懐かしい雰囲気を持ちながら、いまの時代にリリースするにふさわしいバラエティに富んだ内容に仕上がっているようだ。興味のある方はチェックしてみてはいかがだろうか。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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