戦国乱世で一人の兵士となり最大32人で戦う対戦アクション『Hanako: Honor & Blade』開発中
発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第479回目は『Hanako: Honor & Blade』を紹介する。
『Hanako: Honor & Blade』は最大32人(公式プレス情報)で戦うマルチ対戦アクションゲームだ。本作の舞台となるのは16世紀、戦国乱世。全国を統一していた将軍の死後、武力により統一を目論む西側の大名ヤマイが躍進を続ける。一方東の大名として、天皇の庇護を受けて勢力を誇るハナコは、ヤマイの武力解決を止めようとしていた。このヤマイとハナコの二大名をめぐる戦いが展開されることになる。ちなみにあらすじはかなり長大であり約5000文字近くあるので、読む気力がある方は公式サイトをチェックしてみてほしい。
つまるところ、ハナコ陣営下でヤマイを相手に戦うことが本作の大筋の設定だ。ゲームシステムとしては、人々が乱れ入り闘う形式となっている。『PUBG』を代表とするバトルロイヤルのような形式ではなく、狭いフィールドでごちゃごちゃして闘うことがメインになる。
プレイヤーが選べる職業は、初心者向けのカジュアル&高火力「ケンシ」、実質的な盾役である「ナギナタシ」遠距離攻撃を得意とする「イテ」アクロバティックな動きを見せる上級者向け職「ニンジャ」の4種類だ。これらの職業を選び、特技や装備をカスタムして戦場へとおもむく。各職によって異なる役割があるほか、「気」を消費してスキルやアビリティを発動させることも可能。敵の攻撃を跳ね返すといった要素もあるという。全体的なゲームスピードは速く、コンボをつなぐといったテクニックのほかにも、相手とどう戦っていくかといった駆け引きが求められるようだ。
タイトルにある「ハナコ」は開発者であるMatt Canei氏の亡き母へ捧げる名前であるという。「花」という名前は、自然を愛する母にちなんだ名前であるとのこと。そのハナコにまつわる人々が血を流して戦うというのはなんともいえない設定であるが、このハナコへの思い入れを抱いて開発を長年続けていたようだ。
開発を手がけるのはアメリカ・ロサンゼルスに拠点を置く+Mpact Games。コンセプトからシステムまで、色々と謎の多いタイトルであるが、中心人物であるCanei氏は人気対戦アクション『Paladin』を開発するHi-Rez Studiosに在籍する開発者で、AAAタイトルに4作品携わった経験もある。学生時代から『Hanako: Honor & Blade』の開発を続けており、業界に入った後はあらため現代向けに本作を作り直しているとのこと。
対応プラットフォームはPC(Steam)。早期アクセス版の発売日は10月9日とすぐそこまで迫っている。