『プロジェクト・ニンバス』Steamで正式リリース。日本のアニメやゲームから影響を受けたタイ産ハイスピード・メカアクションゲーム
KISS ltdおよびGameTomoは9月27日、『Project Nimbus(プロジェクト・ニンバス)』をSteamで正式リリースした。価格は1480円で、10月4日までは1110円で購入可能(10月16からは19.99ドルに値上げ予定)。
本作はタイを拠点にするデベロッパーGameCrafterTeamが開発した、日本のロボットアニメやゲームからの影響が色濃いハイスピード・メカアクションゲームだ。2013年に実施したKickstarterキャンペーンを成功させたのち、昨年6月からSteamで早期アクセス販売をおこない開発が続けられていた。
本作の舞台は、21世紀初頭に勃発した戦争によって荒廃した世界。生き残った人々の多くは壊滅した地上をあきらめ多国籍の空中都市を築いていた。一方、地上に残された人々は「亡国の民」と呼ばれるテロ組織となり、空の人間との対立が激しさを増していく。
ゲームでは「バトルフレーム」と呼ばれる人型バトルスーツを操縦して戦う。バトルフレームは空を自由に飛び回ることができ、武装には機銃やミサイル、レールガン、ファンネルなどがある。そのゲームプレイはフライトシューティングゲームのドッグファイトさながらだが、縦横無尽に飛び回る機動力の高さはメックならではだ。ゲームモードには、異なるパイロットの視点で物語が進む全4章のキャンペーンモードと、次々に現れる敵機を迎撃するサバイバルモードがあり、今回の正式リリースにてキャンペーンモードの最終ミッションであるミッション23「希望の絆」が追加され、本作で描かれる戦争は終結することとなる。ただし、日本語対応が完了しているのは第2章までで、残りは年内の対応を予定している。
GameCrafterTeamのPawee Pakamekanon氏は今後の予定について、キャラクターやゲームモード、機能の追加などこれからも開発を続けていくとしている。具体的なロードマップは後日発表するとのことだが、まずは次のアップデート(Akagi Kai)を9月29日に予定しているそうだ。なお、弊誌では早期アクセス版のプレビューや、Pakamekanon氏へのインタビュー(前編・後編)をおこなっているので、興味のある方はそちらもご覧いただきたい。
ちなみに、GameTomoは本作のPlayStation 4版となる『プロジェクト・ニンバス:CODE MIRAI』を先日発表している。これはSteam版のキャンペーンの第1章と第2章をリマスターするもので、ゲームエンジンをUnreal Engine 4に変更してグラフィックや解像度の向上がおこなわれる。さらに、全面的なバランス調整や新たなアクションの追加をおこなうほか、ユーザーインターフェースも刷新するとのこと。この秋のリリースを予定している。
ただ同作をめぐっては、Steam版が正式リリースに至っていない段階であるにもかかわらず“アップグレード版”が他機種向けに発表されたとして、一部のユーザーから疑問の声があがっている。これに対してPakamekanon氏は、PS4版はアップグレード版や完全版といった類いのものではなく、GameTomoが独自に開発する別のバージョンであると釈明。GameCrafterTeamとしては、今後もSteam版の追加コンテンツを開発していくとコメントしている。この件については、今後あらためて正式な説明の場をGameTomoと共に設けるようだ。