Techland、開発を約3年続けていたダークファンタジーFPPアクション『Hellraid』のプロジェクト保留を発表
ポーランドのゲーム開発スタジオTechlandは、ダークファンタジーFPPアクション『Hellraid』を、当初予定していた2015年には発売できないことを公式ブログにて明らかにした。プロジェクトを白紙に戻すことも発表しており、現在まで紹介されてきた『Hellraid』は今後リリースされない見込みだ。
『Hellraid』は2012年8月に「Project Hellraid」として発表されたタイトルだ。もとはTechlandのコーダーが、ゾンビサバイバルアクション『Dead Island』に魔法を追加するModとして開発を進めていたもので、それがダークファンタジーな世界を舞台とするスタンドアローンの一人称視点アクショ ンゲームへと発展した。ゲーム中には「ウォーリアー」や「メイジ」など4種類のクラスが存在し、プレイヤーは最大4人で協力しダンジョンへと挑戦すること ができる。2013年4月には正式なタイトル名が『Hellraid』に決定。2014年5月には対応プラットフォームがPC/PS4/Xbox Oneへと変更され、同年8月にはgamescomにも出展されていた。
開発チームは「ここ数か月、我々は内部分析を実施し、現状の方向性や形式では、我々が期待する『Hellraid』には到達しないとの決断を下すに 至った」とコメントしている。「それゆえに、我々はプロジェクトを白紙に戻し、あらためてダークファンタジータイトルを考案する方針を決断した」。当面は 2015年4月にリリースされた『Dying Light』の開発へとリソースを集中するという。
『Hellraid』はすでにSteamに製品ページが登場しているほか、スピンオフに当たるiOS/Androidゲーム『Hellraid: The Escape』 も2014年7月にリリースされていただけに、開発保留の知らせは多くのユーザーにとって予想外だっただろう。『Dead Island』の続編である『Dead Island 2』はYager Developmentが開発を担当しており、現在Techlandが制作しているタイトルは”公表されている中では”存在しないことになる。開発スタジ オ内部で何が起きているのか、あるいは大規模な新作プロジェクトへの布石なのか、今後の動きに注目したい。