『Scorn』開発チームがKickstarterで資金調達を開始。H・R・ギーガーなどから影響を受けた一人称視点ホラー、日本語にも対応予定

「Ebb Software Studio」は、一人称視点ホラーアドベンチャーゲーム『Scorn』の「Part 1 of 2: Dasein」におけるクラウドファンディングをKickstarterにて開始した。

「Ebb Software Studio」は、一人称視点ホラーアドベンチャーゲーム『Scorn』の「Part 1 of 2: Dasein」におけるクラウドファンディングをKickstarterにて開始した。初期目標額は15万ユーロ。弊誌でも昨年紹介した同作は、画家のズジスワフ・ベクシンスキー氏や「エイリアン」のH・R・ギーガー氏から影響を受けたアートワークが特徴の作品だ(参考記事)。

※新たに公開されたゲームプレイ映像

※昨年公開されたティーザー映像では、主人公の姿が確認できる

『Scorn』は約2年間にわたり開発が続けられているものの、詳細なゲームプレイや世界観についてはまだ明らかにされていない。いくつかの映像から垣間見えるのは、薄暗く有機的な異世界、白くブヨブヨとした気色の悪い生物たち、そしてヒトの形はしているがとても人間とは思えない主人公。“ある世界に放り込まれる”ことをテーマにした同作にて、プレイヤーはノンリニアでつながっている複数のエリアを探索し、この異質な『Scorn』ワールドを体感していくことになる。

ゲームプレイに目を向けると、本作はパズルのみならず戦闘要素もある一人称視点ホラーとなっており、右手に装着するような特異な武器で敵と戦うシーンもある。プレイヤーはインベントリや弾薬を管理することになり、敵と遭遇しても戦うかどうかを考える必要がある(ゲームプレイ映像では、敵と遭遇して弾薬を温存するために一時後退するシーンも確認可能)。

ゲーム内に登場する生物たちはそれぞれ行動パターンが異なり、中立的であったり敵対的であったりするという

現在では約20名規模になったという「Ebb Software Studio」は、過去2年間にわたり『Scorn』を開発。2016年11月にはクラウドファンディングを実施したものの失敗し、その後「Humble Bundle」のパブリッシングタイトルとなることが今年2月に発表されていた今回のKickstarterキャンペーンでは、完成間近である「Part 1」の完成度をさらに高めるために実施されており、ストレッチゴールを突破した場合には新たなレベルや生物のタイプを追加することが明らかにされている。

『Scorn』は2018年にPC(Steam)にてリリース予定。なお対応言語に関しては日本語もふくまれているとのことなので、気になった読者はチェックしてみよう。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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