SWERY氏の新作『The Good Life』figでクラウドファンディング開始。夜はネコになる町が舞台の借金返済生活シミュレーションRPG

国内のゲーム開発スタジオ「White Owls」は、第一弾タイトル『The Good Life』の開発資金を募るクラウドファンディングを「fig」にてスタートした。期間は40日間、目標金額は150万ドル(約1億6500万円)。1日目が終わりを迎えようとしている記事執筆時点では、984人の支援者から15万4760ドルが集まっている状況だ。

国内のゲーム開発スタジオ「White Owls」は、第一弾タイトル『The Good Life』の開発資金を募るクラウドファンディングを「fig」にてスタートした。期間は40日間、目標金額は150万ドル(約1億6500万円)。1日目が終わりを迎えようとしている記事執筆時点では、984人の支援者から15万4760ドルが集まっている状況だ。

先日発表された『The Good Life』は、『レッドシーズプロファイル』や『D4』などで知られる末弘秀孝ことSWERY氏と「White Owls」スタジオが手がける“借金返済生活シミュレーションRPG”。不祥事を起こし多額の借金を背負ってしまったニューヨークの写真家である主人公「ナオミ」は、“世界で一番幸せな町”と謳われるイギリス北部の「レイニー・ウッズ」へと仕事に向かう。そこで彼女が見たのは、夜になると住民たちがネコに変身するという不思議な町の光景だった。

プレイヤーの分身であるナオミは、“世界で一番幸せな町”のさまざまな風景を撮影して報酬を得たり、あるいは町でパートの仕事をこなしたりして、借金を返済していくことになる。ただし、ナオミにはスタミナや喉の渇きといったパラメーターが設定されており、時おりお金を使って食事や水分補給をしなければならない。スタミナを回復するために睡眠を取る必要もある。またそれだけではなく、カメラのメンテナンス費用なども要求される。これらを怠ると、ナオミは病気になってしまったり、あるいはカメラが故障してしまったりするという。日々の生活をなんとかこなしつつ、借金の返済を目指すライフシミュレーションが、本作のゲームプレイにおける1つの軸となっている。

ナオミ自身も夜になるとネコに変身。昼間は移動できなかった場所を探索することが可能になる
主人公の外見カスタマイズ要素。空腹の概念や日々の生活サイクルなどもふくめ、全体的に『レッドシーズプロファイル』のゲームデザインを継承している
写真撮影は本作の中心的なゲームシステムの1つのようで、フォーカスを調整したりカメラのレンズを交換したりといった要素が用意されている。撮影する写真がボヤけて失敗することもあるようだ

もう1つの軸となるのが、レイニー・ウッズで起きた殺人事件を追うストーリーミッションだ。ナオミは町の牧師の娘「エリザベス」が剣に貫かれている殺害現場を発見し、この事件の真相も追うことになる。日常生活をこなしつつ借金を返済し、さらにこのストーリーミッションを進めることで、町は次の展開を見せゲームは進行していく。なぜ世界一幸せな町と呼ばれているのか、なぜ夜になると住民はネコになるのか、そしてエリザベスを殺した犯人は誰なのか。SWERY氏の『レッドシーズプロファイル』のゲームデザインを彷彿とさせる骨組みを持つ同作は、新たなミステリーを持ってしてプレイヤーを待ち受けている。

『The Good Life』のデジタル版をふくめたリワードのリリース時期は2019年Q3を予定。対象プラットフォームはPC/PS4となっている。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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