ボイスチャットで笑いを取るお笑いオンラインゲーム『Comedy Night』がSteamで配信開始。ぐだぐだコメディバトルが君を待つ

南アフリカのインディーデベロッパー「Lighthouse Game Studio」は、PC版『Comedy Night』の配信をSteamで開始した。定価は498円、9月1日までは15パーセントオフの423円にて購入可能。

南アフリカのインディーデベロッパー「Lighthouse Game Studio」は、PC版『Comedy Night』の配信をSteamで開始した。定価は498円、9月1日までは15パーセントオフの423円にて購入可能。同作はマイク1本で笑いを取るスタンダップショーをテーマにしたお笑いオンラインゲームで、プレイヤーはコメディアンあるいは観客の立場となって、オンライン上で繰り広げられるコメディバトルに挑戦することになる。

ゲームのシステムは非常にシンプルで、プレイヤーはアバターとなる自身の外見をセットアップしたら、スタートボタンを押して自分が入りたい部屋を選ぶことになる。部屋には最大で14人のユーザーがおり、舞台上のコメディアンはボイスチャットを使って漫談し、観客はそれに対して同じくボイスチャットで野次を飛ばしたりリアクションのボタンを押したりして反応を示していく。部屋にいるユーザーは観客でありながらもコメディアンでもあり、観客は舞台に誰もいない状況で「Perform」ボタンを押せば、いつでも舞台上に立つことができる。

部屋のタイプには4種類が存在。「Dual Mic」が2人が立つことができる舞台、「Single Mic」は1人だけの舞台で、さらにそこから年齢や腕前によって分類されている。
笑いを取ったからといって特にポイントやスコアなどはなく、コメディアンと観客によるその場での会話やリアクションがすべてである。

実際にプレイしてみると、『Comedy Night』は厳密な“スタンダップショーシミュレーター”というよりは、14人でぐだぐだなショーごっこが楽しめるゲームといった趣だ。舞台に登壇したコメディアンは、たいして面白くない話かつまらないシモ&人種ネタを披露している。観客からは即座に心ないブーイングや野次が飛ぶ。ほとんどが1人1分と持たずに舞台を降りていく。笑いを理解したコメディアンと観客の素敵な調和はなかなか訪れない。

それでも、友人とふと話していた会話で思わず笑ってしまったような奇跡的に笑える瞬間が訪れたり、みなで突然「ジュラシックパーク」のテーマ曲を口ずさんだりと、ぐだぐだでカオスな楽しい瞬間がある作品だ。“誰かがお立ち台に立って面白いことを言う趣旨のオンラインチャット空間”というコンセプトは唯一無二のもので、ほかのゲームにはない新鮮さもある。

『Comedy Night』のチケット料はわずかワンコイン、興味があるプレイヤーは、ユーザーがいる内に購入してみるのも悪くないだろう。なお『Comedy Night』は現在英語でのボイスチャットが主流となっており、購入時はその点は留意したい。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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