『Life is Strange: Before the Storm』クロエとレイチェルの関係性に触れる開発映像公開。クロエ役の新声優も
Deck Nine Gamesが開発する『Life is Strange: Before the Storm』の新たな開発映像が公開された。本作は6月の「E3 2017」にて正式発表されたタイトル。『Life is Strange』の3年前、16歳のクロエが主人公となり、彼女と親しい仲であったレイチェルとの交流を描くもので、すでに約20分のゲームプレイ映像も公開されている。DONTNODが開発中のシリーズ新作とは別プロジェクトとなり、ゲームエンジンもオリジナルのUnreal Engine 3ではなくUnityを使用している。
なお『Life is Strange』にてクロエ役を演じたAshley Burch氏は、労働組合SAG-AFTRAのストライキ(関連記事)により続投せず、新たに女優Rhianna Devries氏がクロエ役として起用されている。Ashley Burch氏は脚本コンサルタントとしてプロジェクトに参加しており、今回の開発映像でもDevries氏とリードライターのZak Garriss氏と共に顔を出している。
3年前のクロエというと、父親を亡くしてから親友マックスと疎遠になり、母のジョイスがデイビッドと再婚。多感な時期にもかかわらず、孤独に陥りつつあった。そんな彼女を変えるきっかけとなったのがレイチェル。ブラックウェル高校のカースト上位に位置する女子生徒だ。一見すると共通項のない二人が助け合い、互いに不足しているものを分かち合うことで困難を乗り越えていく。
人間の不完全さを受け入れるよう、物語を構築していったというGarriss氏。完璧な女性に見えるレイチェルにだってもろい部分があるし、自暴自棄なクロエにも道を切り開く力が残っている。クロエにとってレイチェルは救いとなるような存在であるが、必ずしもクロエを良い方向に導いているとは限らない。
そしてGarrissi氏は、「レイチェルのような、強い影響を与えられる人物と出会えることは、それが常に良い結果を招かないとしても、やはり素晴らしいことなのではないかと、そんな問いを提起できればと思っております。なぜなら人間は本質的に複雑な存在であり、レイチェルはクロエにとってヒーローという言葉におさまるような存在ではないのですから。そもそもヒーローではないかもしれませんしね。二人がどのような関係性を築くのか、どのような影響を与えていくのかは、プレイヤーの選択により大きく左右されていくでしょう」と言葉を続けている。
クロエの繊細な心の動きを捉えるためにも、Ashley Burch氏のプロジェクト参加は大きな手助けとなったようで、Garriss氏は「彼女はクロエとは何者なのか、どんな声を持っているのか、アルカディア・ベイの人々とどう接するのか、独自の見解を持っている」と述べている。一方のBurch氏は本作について「前作では、クロエにとってレイチェルが大切な存在であるということを間接的に知ることができたけれど、今作のように二人の様子をその目で見て操作できるというのは、特別で、楽しい体験になると思う」と語っている。
『Life is Strange: Before the Storm』の対象プラットフォームはPC(現時点では日本語対応予定なし)および海外PlayStation 4/Xbox One。エピソード形式(全3話)で配信される予定であり、エピソード1の海外配信日は8月31日(日本時間9月1日)となっている。Steamストアでは、通常版(全エピソード込み)2600円、デラックス・エディション3772円にて事前予約を受付中だ。
デラックス・エディションには全3エピソードに加え、マックスを操作するボーナス・エピソード「Farewell」、クロエのコスチューム3点、そしてミックステープ・モードが同梱される。ミックステープとは、本作のサウンドトラックからプレイリストを作成し、カットシーンを眺めながら鑑賞するモードである。またデラックス・エディションの事前予約特典は、『Life is Strange』時代の服装になれる「オリジナル・クロエ」コスチュームとなっている。