『ニーア オートマタ』を手がけたヨコオタロウ氏が選ぶ、おすすめPS4タイトルとは。米国PlayStation.Blogにコメントを寄せる

アメリカのPlayStation Storeには、業界の著名人などがおすすめPlayStation 4タイトルをリストアップした「Discover The Creators」というコーナーがある。新たに『ニーア オートマタ』のディレクターを務めたヨコオタロウ氏のおすすめタイトル7選が追加されたので見ていこう。

アメリカのPlayStation Storeには、SIEワールドワイド・スタジオ プレジデントの吉田修平氏や、カプコンの小野義徳氏など業界の著名人や、Supergiant GamesやCapybara Gamesなどのインディースタジオが選んだ、おすすめPlayStation 4タイトルをリストアップした「Discover The Creators」というコーナーがある。このほど新たに、『NieR: Automata(ニーア オートマタ)』のディレクターを務めたヨコオタロウ(横尾太郎)氏のおすすめタイトル7選が追加されたので、米国PlayStation.Blogに寄せられたヨコオ氏のコメントと共に見ていこう。

RESOGUN
PS4のローンチタイトルととして横スクロール・シューティングゲームを持ってきたフィンランドのイカレたデベロッパー、それがHousemarque先輩です。先輩が作る作品には常に注目していますが、本作のプレイアビリティや、派手ながらやり過ぎないエフェクトの使い方は素晴らしい。次回作『MATTERFALL』もとても期待しています。

FINAL FANTASY XV
私が『ニーア ゲシュタルト/レプリカント』を制作していた当時、本作は『FINAL FANTASY Versus XIII』と呼ばれていましたが、両作の発売日が接近する恐れがありました。結局その心配はありませんでしたが、のちに手がけた『ドラッグ オン ドラグーン3』でも『ニーア オートマタ』でも、同じ不安を抱えていました。思い返せば、私は10年ものあいだ『Versus』の呪いに取り憑かれていたのかもしれません。本作およびそのコンテンツは唯一無比で、大いに楽しみました。彼らの食べ物や飲み物に対する妙な情熱には驚かされましたが。

Horizon Zero Dawn
本作の第一印象は「この世界観は素晴らしい」というものでした。西洋の大作ゲームはリアリズムを追求する一方、芸術面への探究心はそれほどではないと感じていたので、イマジネーションに溢れた本作の世界には衝撃を受け、すぐに予約しました。もちろん、Guerrilla Gamesが作るアートに関しては、『KILLZONE』の頃からとてもクールでしたが。ところで、本作の発売日は『ニーア オートマタ』と1週間しか離れていなかったので死ぬかと思いました。いや、実際死にました。

GRAVITY DAZE/GRAVITY DAZE 2
ユニークな操作性とトゥーン調のアートスタイル、でも“萌え”ゲームではない。日本製のPS Vitaタイトルとしては少し変わった存在でした。このところ、西洋のゲームはAAAの超大作とインディーゲームの二極化が進んでいるように感じるのですが、『GRAVITY DAZE』シリーズはちょうどその真ん中に位置するゲームだと思います。ディレクターを務めた外山圭一郎氏とはたまに飲むことがあるのですが、酔っぱらった姿しか記憶に残っていないので、本当に彼がこのゲームを作ったのか疑問に感じることがあります。

ダンガンロンパ』シリーズ
一言でいうなら、学級裁判を通じて誰かを殺すアブノーマルなゲーム。2Dのイラストと会話の組み合わせというアドベンチャーゲームとしてオーソドックスな形式をとりながら、映画的な演出と巧みなシナリオのテンポによって没入感を高めています。ところで、シナリオライターを務めた小高和剛氏とはたまに飲むことがあるのですが、周りの誰をも信用していなさそうな彼の鋭い目を見るたびに、彼のような人間が『ダンガンロンパ』のような狂ったゲームを作るのだなと感じています。

Life Is Strange
以前『Remember Me』というゲームが発売されて、個人的に「もっとも美しいPS3ゲームで賞」を贈ったのですが、その開発元DONTNOD Entertainmentが新作を出すというのだから注目せざるを得ませんでした。しかし、グラフィックもゲームのディレクションもまったく異なっていて驚いたのが第一印象でした。本作は静かな町での学校生活を描いており、表現の制約がある中で、若者のふとした瞬間の欠片が散りばめられていて素晴らしい。ところで『Remember Me』の日本語版はまだ?

人喰いの大鷲トリコ
7年間待ちましたよ。上田文人氏の作品は大好きですが、発表されてから7年後にプレイすることになるとは思いもしませんでした。完成したゲームは細部にまでわたって美しく、コンテンツは宝石のようです。生きているうちにプレイすることができて幸せです。

*『ニーア オートマタ』制作時のヨコオ氏に密着したtoco toco tvの番組映像

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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