『GTA V』シングルプレイヤーMod使用者へのBAN騒動、Rockstarが公式ブログで回答
Rockstar Gamesは公式ブログにて、『Grand Theft Auto V』におけるシングルプレイヤーModへのスタンスを明らかにした。先日より『GTA V』では、シングルプレイヤーModの使用者がBANされているとの報告が相次いでおり、これに対してRockstarがFAQポストにてコメントした形だ。Rockstarは、シングルプレイヤーMod使用者を一切BANしておらず、今後もシングルプレイヤーModの使用を許容する姿勢を示している。
『GTA V』のSteamストアページでは、今月始めから「シングルプレイヤーModを使用するとBANされた」との報告(レビュー)が相次いでおり、これを海外フォーラムRedditなどが取り上げたことによりBAN騒動は一気に拡散した。『GTA V』に関しては、オンラインマルチプレイヤーモードに当たる『GTA Online』に影響がなければ、Modは使用できるとの見方があったため、利用規約が変更されたのではないかとの疑惑も持ち上がった。
これに対しRockstarは、『GTA V』におけるModの利用ポリシーは変更されていないと明言した。一方で最新アップデートにて、一部のシングルプレイヤーModが"意図せず利用不可"になるような影響があったことを明らかにしている。利用不可になっただけで、実際にシングルプレイヤーModでBANされたプレイヤーはいないというのが、Rockstarの今回の騒動に対する回答だ。
Rockstarは、過去に公式ブログにて取り上げた「Zombie Invasion」や「Original GTA Map」などのModを再度紹介しつつ、Modコミュニティの努力を常に高く評価しているとコメント。『GTA V』において、シングルプレイヤーModを使用してもBANされたりチータープールに追放される心配はなく、『GTA Online』を不正な改造行為から保護することが我々の主要な取り組みであるとした。またModを使用している場合、テクニカルアップデートにてさまざまな影響が発生する可能性があるとしており、"Modは自己責任で"の姿勢をあらためて強調している。
今回BANされたユーザーの多くはFOV調整Modを使用したと報告しているが、Rockstar側はどのModが使用不可となったのか、またどのように『GTA Online』に影響するModが検出されているのかは明らかにしていない。チートや不正改造への対策情報を公開しないのは当然だが、今後Mod開発者と使用者はどのようなModが『GTA Online』に影響を与えるのか、考慮する必要があるようだ。各フォーラムでは、どのようにBANへ繋がる情報が検出されるのか、ユーザーたちによる考察が続いている。
同様のModによる騒動は、今年2月にも『Dying Light』にて発生している。同作の最新アップデートにて新たなオンラインプレイのチート対策が盛り込まれたところ、一部のModが使用不可となった。開発元のTechlandはこの問題を海外メディアArsTechnicaを通して謝罪、修正し、のちに無料のModツールを配信している。