戦闘狂の女戦士がデーモンを狩り続けるメタル全開のトップダウン・シューター『Tormentor X Punisher』発売

デーモンに支配された「ファック・ユー星」を舞台に、戦闘狂の女戦士が己の命が尽きるまで戦い続けるトップダウン視点のツインスティックシューター『Tormentor X Punisher』が6月3日にリリースされた。対象プラットフォームはWindows/Mac。Steam/Humble Store/Green Man Gamingにて販売されており、Steamでの定価は798円となっている。

デーモンに支配された「ファック・ユー星」を舞台に、戦闘狂の女戦士が己の命が尽きるまで戦い続けるトップダウン視点のツインスティックシューター『Tormentor X Punisher』が6月3日にリリースされた。対象プラットフォームはWindows/Mac。Steam/Humble Store/Green Man Gamingにて販売されており、Steamでの定価は798円となっている。6月10日までのキャンペーン期間中は15%オフの678円、別売りのサウンドトラックは398円で購入可能。言語はインターフェイスのみ日本語に対応している。

プレイヤーは狂っているとしか思えない超ハイテンションな女戦士を操作し、次から次へと襲い掛かるデーモンの大群を倒して屍の山を築いていく。敵も味方も一撃死という短命さ。時間が経つにつれ画面は血と肉片で埋め尽くされ、さらに双方の攻撃が飛び交うという混沌とした空間が出来上がる。画面の激しいブレと相まって状況を追うのが大変だが、操作キャラクターと敵、自分の攻撃と敵の攻撃とは識別できるように色わけされている。とはいえ最初のうちは1分間生き延びるのも大変で、3分台にもなれば立派に長生きした方だ。ボス敵は数十秒という短いスパンで登場し、混沌さに拍車がかかる。

操作方法は極めてシンプル。キーボード/マウス操作ならばWASDで移動、マウスで照準を合わせて左クリックでマシンガンを、右クリックでショットガンを発射する。以上だ。リロードはどうするかって?ショットガンを撃つとあら不思議、自動的に装弾される。デーモンたちの断末魔の叫びを聴くことが生き甲斐の女戦士に、攻撃の手を緩める暇なんて無いのだ。ゴアと流血と悲鳴が彼女のハートを熱くする。

マシンガンの装弾数は10発で、最後の1発は火炎を噴射する。ショットガンは複数方向に散弾が飛び、壁に当たるとバウンスする。武器のパワーアップは敵が落とすのではなく、特定の方法で敵を倒すことでアンロックされる。どの順番でパワーアップを覚えていくのか、簡単操作ながら戦略性のあるシューターになっているのだ。パワーアップの仕組みとボスの攻撃パターン。この2つを覚えることでスコアを伸ばし、全体/デイリーのリーダーボードで上位を目指そう。

本作はゲームプレイだけでも十分に印象的なのだが、それ以上にサウンド面で強烈なインパクトを残している。「鼓膜も弾けるサウンドトラック」という謳い文句に偽りはなく、重低音の効いた重厚&無骨なゴリゴリのメタルサウンドが轟く。爆音と銃声と罵詈雑言とが耳の中で混じり合う。ヘッドバンギングしたくなる欲求をおさえつつ、ぜひともヘッドホンで音量を上げてプレイして欲しい。

サウンドトラックと同様に、女戦士の声がまた素晴らしい出来栄えなのだ。イントロのアニメーションからアドレナリン全開で、ゲーム中もデーモンを倒すたびに恍惚状態で「ファック・フェイス!」「ゲット・サム!(くらいやがれ)」「HAHAHAHAHA!」と歓喜の言葉を連発する。清々しいほどに口が汚い姉貴。そのハイテンションな台詞回しと掠れた声のトーンが、背景で流れるメタルサウンドとマッチしている。デーモンたちも負けじと「やーいやーい、勝った勝った!」と嘲笑してくるあたりからも、生き生きとしたゲームという印象を受ける。

ボスの種類は毎回ランダムである

『Tormentor X Punisher』は小規模プロジェクトながらゲームプレイとサウンドが見事に噛み合っており、完成度が高い。ローカルでのマルチプレイにも対応しているためフレンドと一緒に馬鹿騒ぎを楽しむのも良いだろう。さて、心の準備は出来ただろうか。では――「LET’S FU**ING DO THIS!」。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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