見下ろし型2Dアクション『Police Stories』開発中。できるだけ敵は殺すな、『Hotline Miami』とは似て非なる警官モノ

『Police Stories』はピクセルアートで描かれる見下ろし型の2Dアクションゲームだ。『Police Stories』は見た目こそ『Hotline Miami』に似ているが、「基本的には、敵を殺さないほうがよい」という点が異なる。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第439回目は『Police Stories』を紹介する。

『Police Stories』はピクセルアートで描かれる見下ろし型の2Dアクションゲームだ。この手のジャンルの作品には『Hotline Miami』という金字塔があり、多くのインスパイア作品が生まれている。『Police Stories』も見た目こそ『Hotline Miami』に似ているが、大きく異なる点がある。それは「基本的には、敵を殺さないほうがよい」という点だ。それもそのはず、『Police Stories』の主人公の二人組「JOHN」と「RICK」はともに警察官だ。法を守る公人として命を奪わずに敵を屈服させる必要がある。銃弾の雨を降らせるのではなく、さまざまな知恵を使って街に平和をもたらすのだ。

本作の鍵を握るのは「降伏システム」。その名のとおり、敵を降伏させるシステムだ。たとえば、敵の隣の壁に銃弾を撃ち込んで威嚇したり、近接戦闘で抑え込んだりすることで、犯罪者らを屈服させることができる。この例はほんの一部であり、さまざまな手段を使えるとのこと。トレイラーでは敵の手を撃つことで銃を落とすといったテクニックが見える。

敵の行動タイプは3種類存在するといい、プレイヤーを見るなりに攻撃してくる「Aggressive」、プレイヤーを見つけるとこちらの様子を探ってくる、話し合いや脅迫の余地がある「Uncertain」、そしてプレイヤー自体を認知していない「Aware」。これらの行動パターンのなかで、敵は常に勝ち目があるかどうか考えるのだといい、反撃できないと思うような状況になれば降伏する。敵を殺すことも可能であるが、どのような判断をしたかでシナリオは大きく変更するようなので、相応の結果を覚悟すべきだろう。

しかし、凶悪な犯罪者をひとりで屈服させるのは難しいので、パートナーの力が必要だ。ひとりプレイ時には相棒は常にプレイヤーに従うので、状況に合わせて指示を送ることで大胆な作戦を組み立てることが可能。挟み撃ちやおとりに陽動など、どうパートナーと動くかはプレイヤー次第。また扉の電子ロックや警備システムといった端末機器には警察の特権としてアクセスできる。仕掛けを利用しアイディアを絞りだし、無血の制圧を目指すのだ。また本作はローカル・オンラインでの2人協力プレイにも対応しているので、鮮やかなコンビネーションを見せてみてもいいだろう。敵の配置などはプレイするたびに変わるので、毎回異なる戦略が求められるという。

『Police Stories』は現在Kickstarterにてクラウドファンディングキャンペーンを実施中だ。目標額は2万5000ドルとなっている。3万ドルまで到達するとオブジェクトが破壊できるようになり、4万ドルまで到達すると壁を壊せるようになるといった、やや特殊なストレッチゴールが設定されているのも興味深い。現在アルファ版が無料配信中なので、気になった方はプレイしてみてはいかがだろうか。

『Police Stories』は、PC/Mac/Linux向けに、2017年Q4に発売される。日本語にも対応予定とのこと。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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