Steamにて配信されたPC版『Vanquish』でフレームレート増加と共に被ダメージも増えるバグが発生、ベータパッチで修正中

セガはSteamフォーラムにて、PC版『Vanquish』向けのベータパッチの配信を開始したと発表した。

セガはSteamフォーラムにて、PC版『Vanquish』向けのベータパッチの配信を開始したと発表した。これは先日より検証のすえ報告されていたフレームレートとダメージ増加の問題などを修正する内容となっており、ゲームのプロパティメニューから“public_patch”を選択することで適応可能。ただ、あくまで完全にテストはされていないベータパッチとなるため、導入は自己責任で行うようにとセガは伝えている。

この問題は海外のゲーミングフォーラムNeoGAFのユーザーであるWesker氏が検証したのが始まりで、2枚のgifイメージは30fpsと60fpsでの被ダメージ値の違いが示している。それぞれ見てみると確かに60fpsでプレイしている方が被ダメージが多いのがわかる。

今回配信が開始されたベータパッチによれば、これはどうやら無敵フレームのタイミングによる問題で、高フレームレートだとプレイヤーが通常時よりもダメージをさらに受けてしまう場合があったという。パッチでは同件のほか、高フレームレートでの体力回復に関するバグなど、各種問題が修正されている。またSteam上のゲームプロパティから入力できるコマンドラインに、マルチモニタでプレイするための「-monitor 2(数字は任意の数)」や、ゲームをウィンドウ状態で起動する「-window」も追加されている。

余談ではあるが、フレームレートとゲームのメカニックやシステムが紐付いている例はよくある。このバグが発見された際に多くのメディアが例として挙げたPC版『Dark Souls 2』の問題は有名で、フレームレートが上昇するほど武器の耐久が早く減少していた。後にこの問題は修正されている

【UPDATE 2017/05/30 8:20】 より記事の本意が伝わるよう、タイトルと本文おける「ダメージ」を「被ダメージ」と置き換えました。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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