バイオレンスFPS『Killing Floor 2』、日本CEROの規制が入る可能性を開発陣が報告

Tripwire InteractiveはSteamの公式作品フォーラム上にて、『Killing Floor 2』 が「コンピュータエンターテインメントレーティング機構(CERO)」のレーティングを通過し、規制される可能性があると報告した。『Killing Floor 2』は、開発中のタイトルを販売するSteam早期アクセスを利用して販売されるため、レーティングされる場合はフルリリース後に実施される予定となる。

Tripwire は、特にゴアシステム内の機能が、一部地域にてカットされる可能性があるとプレイヤーたちに伝えている。可能性が高いのはドイツ(USK)およびオーストラリア(OFLC)で、次いで日本でもCEROを通過する際に削除される可能性があると説明した。該当の地域からゲームを購入した場合、ゲームが完成しフルリリースされる際に、ゴア表現が減少するかもしれないとTripwireは続けている。

元は『Unreal Tournament 2004』のMod作品であった『Killing Floor』は、2009年にリリースされたマルチプレイヤーFPSだ。最大6人のプレイヤーで協力し、Horzine Biotech社が生み出した改造人間「Specimens」を倒してゆく。大量の敵が襲い来るなか協力して倒すチームワークや戦略性、ヘッドショット時に発生するバレットタイム演出、射撃感の心地よさなどが受け、日本でも一定のコミュニティが存在しているタイトルである。

続編となる『Killing Floor 2』では、ゴアやグロテスク表現のさらなる強化が魅力となっている。破壊表現専用の「M.E.A.T.(Massive Evisceration and Trauma)」システムが搭載されており、部位破壊が19箇所にわたり発生する。敵を倒した瞬間の爽快感は『Killing Floor』シリーズの肝であるだけに、ドイツや日本のプレイヤーは規制内容がわかるまで購入を躊躇することとなりそうだ。

なお前作『Killing Floor』は、Electronic Artsの『Dead Space』などと同様に、国内向けに販売されておらず、CEROの審査も通過していない。今回の話では、規制される可能性が高いドイツやオーストラリア と比較して、日本は"可能性がある"と紹介されており、どのような状況になると規制される可能性が高いのかは気になるところだ。現在AUTOMATONで は、Tripwire Interactiveに対し、この件に関してコメントを求めている。

 

参考: 一般市民虐殺ゲーム『Hatred』開発インタビュー 架空の不道徳と表現の自由

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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