人工知能搭載の人面魚と話す『シーマン』関連の新プロジェクトが始動か、クリエイターの斎藤氏がTwitterで伝える

1999年にドリームキャスト、後にPS2でもリリースされ、人面魚と会話するという異質なゲーム性で注目を浴びた怪作『シーマン』。同作の新規プロジェクトが始動していると思わしき動きがインターネット上で散見される状況となっている。

1999年にドリームキャスト、後にPS2でもリリースされ、人面魚と会話するという異質なゲーム性で注目を浴びた怪作『シーマン』。同作の新規プロジェクトが始動していると思わしき動きがインターネット上で散見される状況となっている。

ことの発端となったのは、『シーマン』を開発したスタジオであるビバリウム(現オープンブック)の代表である斎藤由多加氏が投稿したツイート。斎藤氏は新たなプロジェクトが始まったようだと伝え、背中にあるスタッフらのWebアドレスに注目するように伝えている。Webアドレスをたどると「シーマン人工知能研究所」と呼ばれるサイトに繋がり、こちらは現在工事中とされている。

なお斎藤氏はTwitter上のプロフィール欄にて、「ゲームクリエーターの斎藤です。が、自費で、人工知能研究所を立ち上げようと奮闘中だぜ。 国の助成金や研究費なんかもらえなくても、昔買った自宅を売却してでもやるぞという民間の中小企業のおっさんのロマンを込めて、「シーマン人工知能研究所」と名付けようと思ってます。ある意味ホンモノの下町ロケットですぜ」とも伝えている。

現時点で同プロジェクトがゲームタイトルなのか、あるいは『シーマン』を題材にした研究企画であるのかは不明だ。『シーマン』関連の近年の動向を調べると、2014年12月から2015年1月にかけては、Devolver Digitalのスタッフがセガや斎藤氏らに『シーマン』の新作を作りたいとTwitter上で直談判した一幕があった。また斎藤氏は、2016年のWiredのインタビューに応えてゲーム開発に復帰する意向であることを伝えたほか、今年3月のGDC 2017で『シーマン』に関するセッションを披露している。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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