SFホラー『Hollow』Steamにて無料デモ配信中。記憶喪失の男が宇宙船内で未知のクリーチャーと対峙する

記憶を失った乗組員が宇宙船内で未知のクリーチャーと対峙する一人称視点SFホラー『Hollow』の無料デモ版がSteam上で公開された。デモ版ではゲーム冒頭部分と思わしき1時間から2時間ほどのコンテンツをプレイすることで、本作の戦闘、パズル、物語の方向性を確かめることができる。

記憶を失った乗組員が宇宙船内で未知のクリーチャーと対峙する一人称視点SFホラー『Hollow』の無料デモ版がSteam上で公開された。デモ版ではゲーム冒頭部分と思わしき1時間から2時間ほどのコンテンツをプレイすることで、本作の戦闘、パズル、物語の方向性を確かめることができる。なおSteamストアの表記によると製品版では日本語字幕に対応するようだが、デモ版には字幕オプションが含まれていない。

※2016年11月に公開されたゲームプレイ映像

本作の舞台となるのは、木星での資源採掘をミッションとする宇宙船「Shakhter-One」。主人公は「Shakhter-One」から地球まで資源を運ぶカーゴ船のパイロットである。ある日、彼は目を覚ますとカーゴ船の緊急カプセル内で宇宙空間を漂っていた。どうやら彼の身に何かが起き、記憶を失ってしまったようだ。なんとか宇宙船までたどり着くものの、乗組員の姿が見えない。電力もダウンしており、やけに静かだ。何かがおかしい。はたして「Shakhter-One」に起きた異変の原因とは何なのか。そして主人公が記憶を失ったわけとは。

開発に用いられているゲームエンジンはUnreal Engine 4。「Shakhter-One」内の冷たく気味の悪い雰囲気を演出する上で、ポストプロセス・エフェクトが効果的に使われている。また宇宙船内で遭遇するクリーチャーに接近すると、画面にノイズが走り、カメラが激しく揺れはじめる。このカメラのブレはすさまじく、3D酔いしやすいプレイヤーは、デモ版をプレイすることで許容範囲内なのかを確認しておいた方がよい。フォーラム上ではPC版の最適化不足が指摘されている点も不安要素のひとつである。

クリーチャーとの遭遇は現実に起きているのか、あるいは非現実の出来事なのか。デモ版からは、境界線を曖昧にし、プレイヤーを不安にさせる試みが見られる。クリーチャーに対しては、重火器を使って正面から戦闘を挑むだけでなく、ガスボンベを使って一網打尽にすることも可能。周りを注意深く観察するプレイヤーが報われるようになっている。ただしデモ版を触ってみた限りだと、AIの挙動には問題がある。動きのぎこちなさが目につくだけでなく、主人公がしゃがんだ状態であれば敵の攻撃が当たらないという、ゲームから緊張感を根こそぎ奪いかねない現象も気になる。製品版のリリースまでには改善されていることを願いたい。

『Hollow』の対象プラットフォームはPC/Xbox One/PlayStation 4。PC版のリリース時期は2017年第2四半期、Xbox One版は2017年第4四半期を予定している。PlayStation 4版については未定である。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

Articles: 1953