逃げる、罠で戦う。テディベアをブン投げるホラーサバイバル2Dアクション『Teddy Terror』

本作は、悪夢のなかに引きずり込まれてしまった男の子と彼のテディベアが、押し寄せるモンスターたちと戦うアクションゲームだ。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie of the Week。第89回目は、『Teddy Terror』を紹介する。本作は、悪夢のなかに引きずり込まれてしまった男の子と彼のテディベアが、押し寄せるモンスターたちと戦うアクションゲームだ。基本的に男の子は強力な武器や攻撃手段を持っておらず、マップ中の罠を駆使して戦う"逃げゲー"となっている。

 


逃げて、テディベアをブン投げて

 

敵から逃げつつテディベアを投げる
敵から逃げつつテディベアを投げる

『Teddy Terror』はステージ攻略型のアクションゲームであり、マップ上のモンスターを全て倒すとクリアとなる。レーザー銃やロボットなど、強力な効果を持つオモチャを除けば、男の子に攻撃手段は存在しない。そのため、プレイヤーはマップ上に存在する罠を逆に利用して、敵にダメージを与えることになる。こちらに襲い来るモンスターを誘き寄せて、タイミングよく罠に引っ掛ける。

マップ内に存在するトラップは、モンスターだけではなく男の子にもダメージを与えるため、敵をおびき寄せるタイミングを上手く図らなければならない。起動中のトラップと、後ろから押し寄せてくるモンスターの板挟みになると、逃げ場がなくなりダメージを受けてしまう。罠を駆使して戦うゲームと言えば『Orcus Must Die!』が存在するが、『Teddy Terror』は固定トラップのみが登場し、そして操作キャラクターはとても貧弱だ。

 

 

『Teddy Terror』は、もとは72時間のゲームジャム「Indies VS PewdiePie」にて開発された作品であり、その原型は現在もGame Joltに て公開されている。最新のゲームプレイトレイラーやスクリーンショットは、さらに洗練されたゲームプレイを見せつけており、テディベアを罠に投げて起動させる新たなメカニックも登場する。アイテムおよびオモチャとレベルのランダム化、永久死など、ローグライク要素も導入されている。経験値を溜めて男の子をレベルアップさせ、最大ライフやスピード、回避率などのステータスをアップさせることもできるという。

『Teddy Terror』は2015会計年度Q3にリリース予定だ。

 

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

記事本文: 1728