オープンワールド+物理演算パズルゲーム『Bokida』、5月18日にSteamなどで発売。フランス生まれの癒し系パズル

『Bokida - Heartfelt Reunion』は今月5月18日に発売されるオープンワールドパズルゲームだ。『Bokida』は一人称視点で展開される。広大な世界を自由に冒険し、探索中に発見したパズルを解いていくという内容で、ゲームの流れとしては『The Witness』に近い。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第426回目は『Bokida』を紹介する。

『Bokida – Heartfelt Reunion(以下、Bokida)』は今月5月18日に発売されるオープンワールドパズルゲームだ。『Bokida』には、広大な光の世界と謎に満ちた闇の世界が存在している。もともとはひとつの世界であったが、遠い昔にふたつに分裂してしまっていたという。主人公は使者となり、光の世界と闇の世界を合体させるべく奮闘することになる。

『Bokida』は一人称視点で展開される。広大な世界を自由に冒険し、探索中に発見したパズルを解いていくという内容で、ゲームの流れとしては『The Witness』に近い。パズルについては、主に4つの方法を使って解いていく。1つめはオブジェクトの周囲にブロックを生み出す「BUILD」、2つめはオブジェクトを斬りこむ「SLASH」、3つめはオブジェクトを押す「PUSH」、4つめは選択した範囲のオブジェクトをきれいさっぱり掃除する「CLEAN」だ。状況に応じてこれらのテクニックを使い分け、また時に組み合わせてパズルを解いていく。

たとえば、ツタの巻き付いたオブジェクトを見つけた際に、SLASHを使ってでツタを斬ることで、パズルをクリアすることができる。浮遊したオブジェクトの欠片を押す(PUSHする)ことで、へこんだ部分にオブジェクトがハマり、クリアというパターンもある。それぞれパズルのルールに対する説明はなく、自分で解法を見つけていくのが本作の楽しみ方だ。広大な世界を探索してパズルを見つけ、4つの能力を使いパズルを解き、また探索に戻るというのがゲームの基本的なサイクルとなる。

また『Bokida』のプレイ中には、落ち着いた音楽が流れるなど、さまざまなリラクゼーション要素が用意されている。光の世界は特に白を基調としながら、淡い色のオブジェクトが多く配置されており、一目見れば美しい印象を持つだろう。時間に急かされることなく、美しい風景を見て、癒されながらゲームをプレイしてほしいという意図もあるようだ。

開発を手がけているのは、2012年に3人の学生によって結成されたフランスのスタジオRice Cooker Republic。2013年に作った『Bokida』のプロトタイプが、フランスのGameplay Awardなど複数の賞を勝ち取ったことを受け、Rice Cooker Republicは製品版の開発を決意。その後メンバーを増やし、アメリカ・カルフォルニア州や韓国のソウル在住のスタッフとともに、フランスのパリを拠点に開発が進められている。2013年時点で公開された無料デモは、物理演算を楽しむブラウザゲームであったが、現在の『Bokida』はストーリーを含むアドベンチャーゲームの要素も備わっている。

対応プラットフォームはWindows/Mac/Linux。発売日は、冒頭に述べたとおり5月18日となる。すでにSteamではストアページが公開されている。公式サイトでは序盤が体験できるデモがダウンロードできるので、気になったかたはプレイしてみてはいかがだろうか。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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