“デストラクター”から逃げ回りつつトウモロコシを収穫するCo-opアクションゲーム『Death Tractor』
発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie of the Week。第84回目は、『Death Tractor』を紹介する。本作は、人間を惨殺する恐怖のマシン「デストラクター」と、それに立ち向かうノムサント一家の戦いを描くCo-opアクションゲームだ。「デストラクター」の名にB級臭を感じてこの記事を開いたのなら、その期待通りの作品だと思っていいだろう。
デストラクター VS. 農家
ノムサント一家は、遺伝子組み換えトウモロコシを栽培している、とある農家だ。ある日、農作業を効率化させるため、トラクターを改造し性能をアップさせることにした。ところが何を間違えたのか、改造し過ぎたトラクターは、恐怖の殺人マシン「デストラクター」へと変貌してしまう。「デストラクター」は爪を回転させ、近寄る者を八つ裂きにし、トウモロコシを破壊する。農場の運営資金がすでに尽きつつあるノムサント一家は、デストラクターから逃げ隠れしつつ、トウモロコシの収穫を強行することにした。たとえ家族の誰かが死んだとしても。
開発を担当しているのは、『Minecraft』のクローンゲーム『Guncraft』などを開発したExato Game Studiosだ。『Death Tractor』は、もとはエイプリルフールのジョークプロジェクトとして、2か月間で開発されたタイトルである。本作が現在登録されているSteam Greenlightを通過した場合、さらに数か月かけて開発が続けられ、およそ5ドルの製品版として販売することをExatoは約束している。
実際のゲームプレイでは、プレイヤーはノムサント一家の一員となり、最大4人で協力して、目標となる量までトウモロコシを収穫する。「デストラクター」に見つからないようにしつつ、カマでトウモロコシを収穫し、トラックに運んでゆくのが基本的なプレイだ。
トウモロコシを収穫しすぎると、操作キャラクターの移動スピードは遅くなり、「デストラクター」から逃走することが難しくなる。また、トウモロコシを収穫すると、作物がマップ上から消えて視界が開けてしまうため、「デストラクター」に見つかりやすくなるようだ。B級モンスター映画のような雰囲気をまとう『Death Tractor』だが、デモを触れてみる限り、コアとなるゲームプレイは意外にもまともである。
『Death Tractor』は、LAN経由でのローカルCo-opにしか現在対応していないが、Steam Greenlightを通過した場合には、オンラインマルチプレイヤーモードが搭載される見込みだ。マップに関しては現在は1種類しか存在しないが、さらに広大なものや、UFOや子供の幽霊が登場するものが製作される見込みだという。「デストラクター」の追加レベルや家族も登場し、アニメーションやUI、グラフィックなど全体的なクオリティアップを進めていく方針である。現在はSteam Greenlight上にて、無料のエイプリルフール版が公開されている。