日本インディーゲームサミット「BitSummit 3」が7月開催、新たに一般社団法人JIGAが発足へ

日本インディペンデント・ゲーム協会(JIGA)は、2015年7月にインディーゲームの祭典「BitSummit」を開催すると発表した。「BitSummit」は、2013年から京都で毎年開催されている、インディーゲームをテーマとしたイベントだ。この発表に合わせ、国内のインディーゲームシーン発展を目指す「JIGA」の発足も明らかにされている。

 


インディーゲームの祭典再び

「BitSummit」は、日本のインディーゲームシーンを世界へ伝えていくことを目標とするイベントだ。国内だけでなく海外からのデベロッパーも集結し、各々の作品を紹介したり、開発社同士で交流する場として機能している。昨年春に開催された第2回目は、一般向けにも公開され、5000人以上の来場者を集めることに成功した。

今回公表された「BitSummit 3: Return of the Indies」は、従来の開催時期であった春を離れ、7月11日から7月12日と、夏季に開催される見込みとなっている。場所は京都市勧業館みやこめっせ。同人ゲームが多数公開される8月の「コミックマーケット」と同時期の開催であり、インディーゲームの祭典である「BitSummit」との対比はさらに興味深くなったといえるだろう。

 

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See also: ゲームクリエイター「飯野 賢治」が残したもの 友人ジェームズ・ミルキーが語る奇才の人生「JIGA」へ参加しているスタジオとして、『PixelJunk』シリーズを手がけているQ-Games、『野犬のロデム』や『LA-MULANA EX』などのPYGMY STUDIO、『Wordbluff』などを開発してきたVITEI Backroom、『Galak-Z』を開発中の17-BITの名が挙げられている。いずれも京都や大阪など、関西圏に拠点を置くインディースタジオである。前回までの「BitSummit」の主催者であったジェームズ・ミルキー氏も、スペシャル・アドバイザーとして参加するようだ。

また、海外でインディーデベロッパー同士のネットワークハブとして機能している「Indie MEGABOOTH」との協力体制も明らかにされた。「Indie MEAGBOOTH」は、PAX EastやGDCなどの海外イベントにて、精力的にショーケースなどを展開してきた組織だ。日本のインディーゲームを世界に伝える、また海外のインディーデベロッパーを国内に招致する部分に関しては、さらなる拡大が期待できる。なおミルキー氏と同様に、「Indie MEGABOOTH」のリーダーであるケリー・ワリック氏もスペシャルアドバイザーの位置に付いている。

 

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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