核爆弾が着弾するまでの”60秒間”を描くアーケードサバイバルゲーム『60 Seconds!』

本作は、1950年代に核爆弾が投下された"if"の米国を舞台とする、サバイバルシミュレーションゲームだ。核戦争モノだけでなくゾンビモノなど、終末世界をテーマにしたサバイバルゲームは星の数ほど存在するが、本作は物資収集を短時間に集約することでオリジナリティを狙った作品である。あなたは世界が崩壊するまでの60秒間で、家から何を持っていくだろうか。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie of the Week。第81回目は、『60 Seconds!』を紹介する。本作は、1950年代に核爆弾が投下された"if"の米国を舞台とする、サバイバルシミュレーションゲームだ。核戦争モノだけでなくゾンビモノなど、終末世界をテーマにしたサバイバルゲームは星の数ほど存在するが、本作は物資収集を短時間に集約することでオリジナリティを狙った作品である。あなたは世界が崩壊するまでの60秒間で、家から何を持っていくだろうか。

 


核が着弾する60秒前

 

何を持っていくか?何を見捨てるか?
何を持っていくか?何を見捨てるか?

『60 Seconds!』は、新規スタジオRobot Gentlemanが手がける第1弾タイトルである。プレイヤーは、模範的な市民であり家族の父親でもあるキャラクター「Ted」となり、核の爆撃に見舞われた町で家族と共に生き延びることを目指す。

『DayZ』や『H1Z1』などの既存のサバイバルゲームと異なるのは、ゲームプレイが"世界が滅ぶまでの60秒間"に集約されている点だ。具体的には、プレイヤーは荒廃した世界で物資を集めつつ生き延びるのではなく、核爆弾が着弾するまでの60秒間で、家の中にある物資を集めなければならない。

物資の位置は常にランダムであり、家のマップ自体もプレイごとに自動生成される。爆弾が迫るなか、食料や水、あるいは銃やガスマスクなど、何を持っていくかを決め、「核シェルター」に持ち込む。同様に、家の中に散らばったTedの家族も探しださなければならない。核シェルターに持ち運べなかった物資と家族は、2度と戻ってこない。

こうして集めた物資や、救出した家族の構成をもとにして、Ted一家のサバイバル生活はスタートする。プレイヤーは限られた資源のなかで、誰に食料と水を与えるのか、リスクを承知で外へ出るのかなどを決めることになる。病気や怪我、ミュータント化したゴキブリの増殖など、さまざまな危機がプレイヤーを襲う。

 

 

『60 Seconds!』の開発状況は完成間近となっており、4月中には最終ビルドのテストやバグフィックスが実施される見込み。現在はSteam Greenlightに登録されており、Steamでの配信を目指している。またモバイル向けの展開も視野に入れられている。なお、早期アクセス版や有料DLCの販売は計画していないという。

 

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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