マイクロソフトのXbox事業を率いるPhil Spencer氏のTwitterアカウントには、日々多くの要望や質問がXboxユーザーから寄せられており、それらに対してSpencer氏はマメに返信をおこなうことで知られている。
そんな中でも定期的に話題にのぼるのがJRPG、つまり日本のメーカーが手がけるRPGタイトルだ。Xbox 360時代には、ファーストパーティー・サードパーティーともに力を入れていたジャンルのひとつだったが、Xbox Oneにおいては寂しい状況が続いており、JRPGファンのユーザーが要望を送るのも無理はない。Spencer氏はXbox Oneが発売された直後に、前任のDon Mattrick氏に代わってトップに就任したが、その当時から折に触れてJRPGや日本の開発メーカーの重要性について言及してきた。しかし、Xbox Oneの発売から3年が過ぎライフサイクルの中盤にあっても、いまだユーザーが満足する結果をもたらすことができていない現状だ。
現在、マイクロソフトは日本に開発拠点を持っておらず、JRPGに限らず日本のゲームをリリースするには日本国内のパブリッシャー・デベロッパーの協力が必要不可欠だ。そのためにSpencer氏も自ら飛び回っているようで、先月も日本を訪れて複数のパブリッシャーとの交渉に臨んでいた。もちろん、どのメーカーとどのようなタイトルについて話し合ったのかは明かされていない。しかしSpencer氏は本日23日、いつものようにXbox One向けJRPGタイトルの発売について問われた際に、来日時の交渉によって何らかのプロジェクトが動き出していることを示唆している。
Xbox OneでJRPGを含む日本のゲームのリリースが少ない理由としては、そもそもXbox Oneユーザーの多くは実はそういったゲームを求めていないのではないか、だから日本のパブリッシャーもXbox One向けの発売を控えているのではないかという見方もある。そういった意見に対してSpencer氏は、『FINAL FANTASY XV』ように世界中での成功を望むタイトルを持つ日本のパブリッシャーは、Xboxでの成功も同時に望んでいるとしている。この説明に説得力があるかどうかは具体的な成果を待つしかないが、Spencer氏は今回の来日で自信を持てたともコメントしており、日本のパブリッシャーとの仕事に今後も全力で取り組むとしている。