『ダンガンロンパ』シリーズや竜騎士07氏作品、「二次創作」のガイドラインや許諾方針を続々発表。「未管理著作物裁定制度」のスタートに先駆けてか

著作権法改正では「未管理著作物裁定制度」が創設され、今年4月から運用開始予定だ。

スパイク・チュンソフトは3月19日、「二次創作ガイドライン」を公開した。同社は、ユーザーによる二次創作活動を応援しているとし、個人または法人格を持たない団体による非営利目的に限り、同社の対象タイトルの二次創作を許諾するとのこと。

本ガイドラインの対象タイトルは以下のとおり。なお、これ以外の同社タイトルについても、順次追加を検討していくとのことである。

『AI:ソムニウムファイル』シリーズ
『喧嘩番長』シリーズ ※乙女シリーズ含む
『コンセプション』シリーズ
『侍道』シリーズ
『ダンガンロンパ』シリーズ
『ザンキゼロ』
『超探偵事件簿 レインコード』
『不思議のダンジョン 風来のシレン5 フォーチュンタワーと運命のダイス』
『不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録』

スパイク・チュンソフトは二次創作ガイドラインにて、上記対象タイトルに含まれ、同社が独占的に知的財産権を有するキャラクター・シナリオ・画像・動画・名称などを基に、ユーザー自身の創造性・オリジナリティが加えられて表現された作品を制作することを、二次創作と定義。二次創作の例としては、イラストや漫画、小説、コスプレ衣装やコスプレ写真・動画(プレイ動画を除く)、グッズ・立体作品が挙げられている。

同社は、日本国内で創作・発表・流通されるこうした二次創作作品を、同人誌即売会などにおいて、非営利目的かつ趣味の範疇で少量・少額に限り、頒布することを特別に許諾するとした。なおグッズ・立体作品の頒布については、直接頒布であることや、1アイテムの製造数量の総累計数が100個以内であること、売上予定額(販売価格×製造数)が10万円以下であること、受注生産ではないことが条件となる。

二次創作ガイドラインではこのほか、禁止事項や注意事項、また権利表記に関する注意なども掲載されているため、二次創作作品を手がける場合には確認しておこう。法人向けには、ライセンスビジネスに関する問い合わせをするよう案内されている。なお、同社タイトルのプレイ動画・生放送の公開に関しては別途ガイドラインが制定されている。

ちなみに本日3月19日には、『ひぐらしのなく頃に』シリーズなどで知られる同人サークル07th Expansionも、二次創作についての許諾方針を公開している。同サークルおよび代表者の竜騎士07氏名義の著作物に関して、同人活動における二次創作に関しては許諾の問い合わせ・連絡は不要だとした。同サークルとしては公認も禁止もせず、グレーゾーンであることを理解し、すべて自己責任で行動してほしいとのこと。また、商業利用・企業利用など同人活動以外については、場合によっては許諾しないとして条件を示している。

07th Expansionによると、2023年の著作権法改正に伴い、許諾問い合わせが増加する可能性があるため、個別の対応を極力減らすべく今回許諾方針を公開したという。この著作権法改正では「未管理著作物裁定制度」が創設され、今年4月から運用開始予定。同制度は、著作物等の利用可否に関する権利者の意思が確認できない場合に、権利者の許諾を得る代わりに文化庁長官の裁定を受け、補償金を支払うことにより、適法な利用を可能とするものだ。ちなみに、権利者自体の所在が不明などの場合に向けては別の裁定制度がすでに存在する。

つまり同サークルは、同制度の趣旨に則り権利者の意思をあらかじめ明確にした格好だ。今回のスパイク・チュンソフトによるガイドライン公開も、もしかしたら上述した裁定制度を意識した動きだったのかもしれない。

この記事にはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

記事本文: 7924