“質量”を交換して進む協力パズルアクションゲーム『Shift Happens』

本作はローカルCo-opモードがメインの2人協力パズルアクションゲームだ。プレイヤーはゼリー状の人型生物「ビスモ(Bismo)」と「プロム(Plom)」をそれぞれ操作し、"質量"を交換する能力を駆使しながら、各ステージのゴールを目指す。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie of the Week。第75回目は、『Shift Happens』を紹介する。本作はローカルCo-opモードがメインの2人協力パズルアクションゲームだ。プレイヤーはゼリー状の人型生物「ビスモ(Bismo)」と「プロム(Plom)」をそれぞれ操作し、"質量"を交換する能力を駆使しながら、各ステージのゴールを目指す。

 


質量を交換しながら進むパズルアクション

 

質量を入れ替える能力「シフト」
質量を入れ替える能力「シフト」

『Shift Happens』は、物理挙動を取り入れたパズルアクションゲームだ。ジャンプして障害物を乗り越えたり、様々な装置をうまく動作させながら、ステージのゴールを目指す。ドイツの開発スタジオKlonk Gamesは、自身らが『Rayman』や『Chariot』、『ibb and obb』に『Portal 2』といった協力ゲームを楽しんできたと伝えており、それぞれのマルチプレイヤー体験にインスパイアを受けたという。

とはいえ『Shift Happens』は、これらの作品を模倣したような、ありきたりな協力パズルアクションではない。本作における最大の特徴は、主役のビスモとプロムが、自身の質量を相棒と交換する能力「シフト」を持っている点である。プレイヤーが質量を切り替えることで、ビスモとプロムは片方が大きくなり、片方が小さくなる。公式サイトでKlnok Gamesがそうしているように、説明文を読むよりも、1枚のgifイメージを見てもらった方がわかりやすいだろう。

たとえば、大きくなったビスモは、小さくなったプロムを持ち上げたり、投げたりすることができる。空中に位置しているあいだに体重を切り替えて、重くなったビスモがスイッチを強く踏みつけ、装置の上に乗っていたプロムを高く上空に飛ばすといったパズルもある。どちらを大きくしてどちらを小さく、またどちらを重くしてどちらを軽くすればいいのか、プレイヤーは頭を悩ませることになるだろう。トレイラーを見る限りでは、質量の目まぐるしい切り替えとジャンプアクションの融合により、歯ごたえのある難易度も実現できているようだ。

 

 

協力プレイがメインになると思われる『Shift Happens』だが、1人用のシングルプレイヤーモードも搭載されており、協力モードとはまったく異なるステージが登場するという。このほかシークレットや、チャレンジをクリアすると開放される隠しステージなども存在することが明らかにされており、やり込み要素は豊富に用意されるようだ。

『Shift Happens』は、2015年中頃にPCや家庭用ハードでリリースされる予定だ。Steam Greenlightには複数のスクリーンショットも掲載されているので、興味を持った方はチェックしてみてほしい。

 

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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